【UFC198】4万5000人が静まり返る――ミオシッチがヴェウドゥムを右フックでKO、新王者に
<UFC世界ヘビー級選手権試合/5分5R>
スタイプ・ミオシッチ(米国/3位)
Def.1R2分47秒by KO
ファブリシオ・ヴェウドゥム(ブラジル)
ミオシッチの左ローに、ヴェウドゥムは左ミドルから右ローを蹴り込む。大ヴェウドゥムのコールのなかで左ミドルを続けるヴェウドゥムは、ワンツーを振るって前へ。右を伸ばした王者に、ミオシッチが右ローを蹴っていく。左ジャブには左ローを入れた挑戦者にヴェウドゥムが右をヒットさせる。ヴェウドゥムのシングルレッグを切ったミオシッチが左ジャブ、ヴェウドゥムは右ローを続ける。ミオシッチは左を返し、ローを蹴り合うと前に出てきたヴェウドゥムにミオシッチの右がヒット。
それでもパンチを振るって前に出たヴェウドゥムにミオシッチは下がりながら右フックを打ちこむ。この一発でヴェウドゥムはケージに頭をこすりながらキャンバスに崩れる。パウンドの追撃は必要ない、完璧なKO劇――に4万5000人の観客は水を打ったように静まり返った。
「ファンのみなにありがとうと言いたい。そのおかげで、この場がある。トレーニングをハードにやったんだ。柔術がしたくて前に出てくると思っていた。俺にはパワーがある。タイトルは俺のモノじゃない。コーチ、フィアンセ、皆のもんだ。クリーブランド、俺は世界チャンピオンになったぞ」と新王者。ヴェウドゥムは「今日は彼の方が強かった。でも、僕はチャンピオンに返り咲く」と語った。