【WSOF05】ブランチがTD&TCで、手堅くビルフォード下す
<ミドル級T準決勝/5分3R>
デイヴィッド・ブランチ(米国)
Def.3-0:30-27, 30-27, 30-27
ダニーロ・ビルフォート(ブラジル)
ブランチの右ストレート、ビルフォートの左が交錯して試合がスタート。ローから組みついたブランチがビルフォートをケージに押し込む。ビルフォートが態勢を入れ替えるが、すぐに戻される。と、ここでブレイクが掛かり、試合がケージ中央で再開される。ブランチの右がビルロートを捉えると、ビルフォートが拳を振るいながら前へ。指が目に入ったとアピールするビルフォートだが、レフェリーが試合を止めず、距離を詰めたブランチが組んでビルフォートを再びケージに押し込む。右フックを見せるブランチ、ボディやヒザも繰り出すが、試合は動かない。
と、ビルフォートの投げを耐えたブランチが、残り2秒でテイクダウンし、ポイントメイクを果たした。2R、左を伸ばして前に出るビルフォート。サークリングで距離を取るブランチ。左ジャブからダブルレッグを完璧なタイミングで決めたブランチが、パスを狙っていく。ビルフォートはケージに詰められてパンチを受け、立ち上がるスペースを作れない。腰を切り、足をすくって腕十字を狙うビルフォートだが、ブランチも柔術黒帯、すぐに察知する。
続いてビルフォートはヒザ十字を狙うも、ブランチがヒザを畳んでディフェンスし、インサイドガードへ。2Rはそのまま終了し、観客席からブーイングも聞かれた。最終回、ビルフォートがパンチを振って前に出るも、ヒザ蹴りにテイクダウンを合わされてしまう。足関狙いは極まらず、ガードのままケージに押し込まれるビルフォートは、尻を動かして背中をケージにつけるが、ブランチにマットに引き戻される。
ブランチのパスを嫌がって、背中を見せたビルフォードはバックマウントを取られる。RNCを返したビルフォートは、体を起こすもブランチに潰され、スタンドに戻れない。ブランチは右足を抜いてハーフへ。足を戻したビルフォートだが、時間はもう残っていない。期待度ゼロだった顔合わせは、その期待は裏切らない試合内容でタイムアップとなり、ブランチが判定勝ちを収めた。
なお、もう1試合のミドル級トーナメント準決勝エルビス・プタブチッチ×ジェシー・テイラーは、プタブチッチの関係者が控え室に禁止薬物を持ちこんだという理由で、コミッションが試合を行わない決定を下した。飲用を真っ向から否定したプタビチッチ、WSOFのレイ・セフォー代表は今後の大会で試合を組むことを明言している。