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【PXC39】三角関係崩れ、ストリーグルは政略結婚で王座決定戦

2013.09.12

Kim Jang-yong vs Striegl

【写真】世田谷育ち、慧舟會GODSでMMAキャリアをスタートさせたマーク・ストリーグルが、フィリピン在住初のUFCファイターを目指し、まずはPXCフェザー級王座&キム・ジャンヨンをロックオンした(C)MMAPLANET

14日(土・現地時間)にフィリピンのパシグシティ、イナレス・スポーツアリーナで開催されるPXC39。メインはPXCフェザー級王座決定戦マーク・ストリーグル×キム・ジャンヨン戦が組まれている。

石原夜叉坊&タクミの負傷欠場により、日本人選手の出場が7大会ぶりに途絶えたことになるPXC。その日本人選手が出場しなかった昨年7月のグアム大会で、同大会の前日にBellatorフェザー級トーナメントに出場するジョー・タイマングロと対戦しているのが、キム・ジャンヨンだ。菊野克紀とも対戦経験のあるキム・ジャンヨンは、5月のマニラ大会でPXCフェザー級王座決定トーナメント準決勝でネイト・ソーレルを破って、今回の王座決定戦出場を決めた。

一方のストリーグルは、同じく5月のマニラ大会で日本の矢地祐介ともう一つの準決勝を戦う予定だったが、矢地の負傷により急遽対戦相手がタクミに変更された。しかし、大会直前になって今度はストリーグルが腕の負傷で同大会出場を回避。タクミはワンマッチでジョー・ペシーナをキムラで破り、トーナメント準決勝はストリーグル・矢地・タクミの三角関係が形成されることとなった。

しかし、この三角関係は泥試合になることなく、超法的手段で解決されることとなった。PXC側は、マニラ大会に欠かせないフィリピンの人気者ストリーグルを自動的に王座決定戦に出場させる決定を下し、今大会のメインに据えることとなった。三角関係は崩れ、PXC側では矢地はトビー・ミセッチ(8月のグアム大会で実現し、矢地が敗れた)、タクミには元UFCファイターのショーン・ネルソン戦(タクミの負傷により、10月のグアム大会に延期)を組み、今後のタイトルコンテンダー争いという形に組み替えたことになる。

上記の事情もあり、日本人ファイターの出場がなくなり、非常にローカル色が強くなった同大会、トピックスとなるのはロス・エバネスの2年1カ月振りの実戦復帰か。EXCやROTC出場経験もあり、日本ではDREAMで川尻達也とも対戦している20勝8敗のキャリアの持ち主は、ジョシュ・カルボという期待のファイターとともに活性化を狙うPXCウェルター級戦線の重要なメンツとなるやもしれない。

■PXC39主な対戦カード

<PXCフェザー級王座決定戦/5分5R>
マーク・ストリーグル(フィリピン)
キム・ジャンヨン(韓国)

<ライト級/5分3R>
イサイア・オルディス(フィリピン)
グレン・ラニーロ(フィリピン)

<バンタム級/5分3R>
ルイス・スモルカ(ハワイ/米国)
ジェシー・ラフォルス(フィリピン)

<バンタム級/5分3R>
ジネル・ラウサ(フィリピン)
アダム・カカイ(フィリピン)

<ウェルター級/5分3R>
ロス・エバネス(ハワイ/米国)
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)

<フェザー級/5分3R>
カイル・レイジェス(グアム/米国)
ロランド・ディ(フィリピン)

<バンタム級/5分3R>
ロルダン・サンチャン(フィリピン)
エルネスト・モンティーラJr(フィリピン)

<バンタム級/5分3R>
ハロルド・バナリオ(フィリピン)
アダムソン・トルビソ(フィリピン)

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