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【Bellator98】S09はシュレメンコ×クーパー&ミドル級Tで開幕

2013.09.05

Alexander Shlemenko

【写真】このスピニングバックフィストに代表される回転系の技を要所で効かせてくるアレキサンダー・シュレメンコ(C)SFL

7日(土・現地時間)にコネチカット州アンカスビルのモヒガンサンで、Bellator98=シーズン9開幕戦が行われ、メインではBellator世界ミドル級王者アレキサンダー・シュレメンコが、ブレット・クーパーを相手に初防衛戦を戦う。

当初、シーズン8トーナメント覇者のダグ・マーシャルが挑戦予定だったが、8月19日に負傷が原因で、同トーナメント準優勝のクーパーがシュレメンコと対戦することが発表された。実にキャリア47勝7敗を誇る王者、前王者で現在はUFCで活躍するヘクター・ロンバードに敗れて以来、実に2年11ヵ月で10連勝を達成。この間、2011年5月にクーパーと対戦し判定勝ちを収めている。

前回の対戦では、シュレメンコが回転系の蹴りとパンチで、テイクダウン狙いのクーパーを制し、接近戦ではヒザやヒジを打ち込むなど圧倒。判定にこそもつれ込んだが、終盤は打撃で一方的に攻めたシュレメンコが完勝している。世界王座奪取とリベンジを誓うクーパーだが、やはり大切になってくるのは、テイクダウンの攻防とそれ以前のスタンドでの戦いとなる。

ジャブの届く位置が、テイクダウンに踏みこむことができる位置。ただし、シュレメンコの射程距離はクーパーのソレよりも、遠く、角度も自由自在だ。組みついて押し込む際にパワーと持久力を使いすぎる挑戦者だけに、いかにシュレメンコの打撃を恐れず、近い位置で打撃戦を見究め、虚を突いたタイミングで組みついてテイクダウンに結び付くことができるか。大きな振りのフック以外のパンチが欲しいところだ。

なお、シーズン9ミドル級トーナメントでは、世界への挑戦権を得たクーパーに代わり、ジャスティン・トーリーがトーナメントに出場することになった。ムエタイを全面に押し出す興味深いファイトが信条のトーリー、3年半振りの実戦復帰となるアンドレアス・スパン戦、非常に楽しみだ。この他、シーズン8ミドル級Tはダン・クレマーの代役=ジェレミー・キンボール×ペリー・フィルキンス、ミッケル・パルロ×ブライアン・ロジャース、ジェイソン・ブシェー×ジヴァニウド・サンタナという4試合が組まれている。トーリーとRFAでチディ・ンジョグアニを破っているキンボールの参戦で、より期待度が上がることとなったミドル級Tだ。

また、同大会ではやや尻つぼみ感のあった新リアリティTVショー、ファイト・マスターでコーチ役を務めたジョー・ウォーレンが出場するものの肝心のファイトマスター決勝戦ジョー・リッグス×マイク・ブロンゾウリスの一戦はリッグスの負傷により、キャンセルとなっている。

■Bellator MMA 98主な対戦カード

<Bellator世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者]アレキサンダー・シュレメンコ(ロシア)
[挑戦者]ブレット・クーパー(米国)

<バンタム級/5分3R>
ジョー・ウォーレン(米国)
ニック・カーク(米国)

<シーズン9ミドル級T準々決勝/5分3R>
ジャスティン・トーリー(米国)
アンドレアス・スパン(スウェーデン)

<シーズン9ミドル級T準々決勝/5分3R>
ジャスティン・キンボール(米国)
ペリー・フィルキンス(米国)

<シーズン9ミドル級T準々決勝/5分3R>
ミッケル・パルロ(デンマーク)
ブライアン・ロジャース(米国)

<シーズン9ミドル級T準々決勝/5分3R>
ジェイソン・ブシェー(米国)
ジヴァ・サンタナ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
デレック・アンダーソン(米国)
パトリッキー・フレイレ(ブラジル)

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