【UFN18】注目、TUFシーズン8卒業生たちの戦い
UFCファイトナイト18「Condit vs Kampmann」が行われる4月1日(水・同)には、TUF(The Ultimate Fighter)シーズン9の中継がスタートする。
【写真】低迷していたTUFにあって、盛り返しを見せたシーズン8のライトヘビー級ウィナー=ライアン・ベイダー (C) ZUFFA
2005年の中継開始から、3年目でTUF出身UFC王者が誕生(※カムバックシリーズであるシーズン4を勝ち抜き、挑戦権を獲得したマット・セラは例外として)するなど、UFCの軸となっているTUF卒業生たち。米国×英国というコンセプトで行われるシーズン9の初回中継前に行われる同大会には、シーズン1に次ぎ、個のレベルが高かったという評判のシーズン8出身ファイターが2人、TV中継枠にその名を連ねている。
混戦四強ライトヘビー級を生き残り、シーズン8ウィナーとなったライアン・ベイダーは、ATT所属でWECから移籍してきたカーメロ・マレロと対戦する。
スターウォーズのダース・ベイダーのテーマソングで入場するなど、TUFシーズン8フィナーレで、既にUFCファイターとしての貫禄を見せていたベイダーは、アリゾナ州立大学の花形レスラーで、基本はテイクダウンに絶対の自信を持つファイターだが、TUFシーズン7の実力者CB・ダラウェーとトーレニングを重ね、パンチの精度&威力とも急成長を遂げている。
ベイダー同様にレスリング出身で、テイクダウン&パウンダーのマレロは、ATTでモハメッド・オワリの指導を受けており、パンチだけでなくムエタイをスタンドで取り入れており、まだ試合では効果的なシーンを生んでいないが、仮にレスリング&パンチのベイダーが、ローキックの処理に手間取るようなら、マレロにも十分勝機がある。
【写真】デビュー後、2戦連続TVマッチのオープニングに登用されたジュニー・ブローウィング。人気は既にPPVマッチファイター級だが――、実力のほどは? (C) ZUFFA
ベイダーがシーズン8ウィナー(※ライトヘビー級部門)なら、シーズン8最大のスター候補はライト級ベスト4に終わりながら、最もインパクトを残したジュニー・ブローウィングに間違いない。
ブロンド&バッドボーイ――というMMAワールドで最もファン受けするキャラクターというだけでなく、シーズン8中継中に見せた気持ちの弱い部分や、逆境での頑張りは大いに反響を呼び、新たなるカリスマとして注目を集めている。
ライト級のみで行われたシーズン5出身、長身のコール・ミラーとの一戦は、昨年12月のシーズン8フィナーレ同様、SPIKETV中継のオープニングマッチ出場となり、ズッファ首脳の期待の高さを表している。
とはいうものの、柔術紫帯で自ら「喧嘩黒帯」を名乗るブローウィングは、実戦経験はまだ4戦(+TUFで3戦)しか経験していない。一方のミラーは、日本でリオン武と対戦し、レオナルド・ガルシアやアンディ・ウォンにも勝利をしている。25歳目前ながら、既に17戦に及ぶキャリアを持つミラーとの対戦で、ブローウィングの持つポテンシャルが明らかになるだろう。
■TUF18対戦カード
<ウェルター級/5分3R>
カーロス・コンディット(米国)
マーティン・カンプマン(デンマーク)
<ライトヘビー級/5分3R>
ライアン・ベイダー(米国)
カーメロ・マレロ(米国)
<ライト級/5分3R>
タイソン・グリフィン(米国)
ラファエル・ドスアンジョス(ブラジル)
<ライト級/5分3R>
ジュリー・ブローウィング(米国)
コール・ミラー(米国)
<ライト級/5分3R>
グレイソン・チバウ(ブラジル)
ジェレミー・スティーブンス(米国)
<ミドル級/5分3R>
ヒカルド・アルメイダ(米国)
マット・ホーウィッチ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ブロック・ラーソン(米国)
ジェシー・サンダース(米国)
<ミドル級/5分3R>
ホルヘ・リベラ(米国)
ニッセン・オスターネック(米国)
<ミドル級/5分3R>
ロブ・キモンス(米国)
ジョー・ヴェデポ(米国)
<ミドル級/5分3R>
アーロン・シンプソン(米国)
ティム・マッケンジー(米国)
<ミドル級/5分3R>
スティーブ・ステインベイス(米国)
ライアン・ジャンセン(米国)