【UFN78】ガステラムの猛攻及ばず、マグニーがスプリットながら逃げ切り成功
<ウェルター級/5分5R>
ニール・マグニー(米国/13位)
Def.2-1:48-47.48-47.47-48
ケルヴィン・ガステラム(米国/15位)
左ジャブを伸ばすマグニー、ガステラムは左ローを返して右フックを狙う。マグニーは右ストレートで距離を詰めていく。左ローからフックを続けていたガステラムが左ハイからラッシュを掛けると、マグニーはボディロックで捉えて後方にテイクテイクダウン。即バックマウントに入るも、ガステラムもスクランブルから立ち上がる。ガステラムはここで背負い投げを見せたがそのままバックを譲り、ハーフガードから潜っていく。
マグニーは反応よくバックに回り両足をフック、一旦上を向いたガステラムだが、バックマウント&RNCを逃げるもハーフからアームロックを狙われ、またもバックを譲る。両足をフックせず、ガステラムをリリースしたマグニーはスタンドで距離を取りラウンド終了を迎えた。
2R、マグニーの左ジャブにも前に出てフックを振るうガステラム。ワンツーを被弾しても左ハイから前に出て、右フックを振るう。前蹴りでも突き放せないマグニーは、組まれてケージに押し込まれる。マグニーは押し返して距離を取り右ストレート。ガステラムが左ミドルを決める。マグニーは直後に連打で前に出るが、構えは腹を守るようになっている。ならばと顔面に連打を狙ったガステラムに対し、マグニーも連打を打ち込む。
組んだマグニーはバックを取ると、ガステラムが腕を巻き込んでトップを取り返そうとする。スクランブルからスタンドでバックに回ったマグニーは、ガステラムが胸を合わしえてきても、後方にテイクダウンし、ワンフックでバックを制す。ツイスターも狙ったように見えたマグニーが、スタンドに戻ったガステラムのバックを制した状態で2Rを戦い終える。
3R、すぐに距離を詰めたガステラムだが、マグニーの形となり自ら離れる。マグニーもシングルを見せ、自分で技を解いて距離を取り直す。パンチからシングルでテイクダウンしたマグニー、ガステラムがすぐに立ち上がる。左フックから組んだガステラムはエルボーを受けるなど、テイクダウンに持ち込めない。逆に両ワキを差してから、押し込んで尻餅をつかせたマグニーがポイントを優位にすると寝技に拘らず離れる。
続くシングルを切ってバックに回ったガステラムだったが、マグニーは胸を合わせてヒザを突きさすと、ここでもバックに回り込む。前方回転でリバーサルしたガステラムがトップを取ったところで時間となった。
4R、左ジャブから右ストレートをマグニーがヒット。ここから蹴りを使い距離を取る様になったマグニーの顔面をガステラムのワンツーから右フックが打ちぬく。後方に倒れたマグニーにパンチを入れながらサイドを取ったガステラムはハーフから潜るが潰される。ガステラムは顔面にエルボーを落としパス、マグニーはハーフからシングルを狙うもガステラムがバックに回り込む。
胸を合わせて打撃戦に持ち込もうとしたマグニーは、右から左フックを受けて2度目のダウン。三角を担いだガステラムは、マグニーの立ち上がり際にバックを取る。マグニーはキムラロックから離れ、スクリーンを見やって時間を確認する。飛びヒザのフェイントからダブルレッグで倒し、自らリリースして立ち上がり際にバックに入るマグニー。ここではこのバックも自ら放棄して距離を取ることを選択、このラウンドを生き残り5Rも逃げ切るために体力セーブを選択した。
最終回、KO狙いで距離を詰めるガステラムだが、右ストレートを浴びて後退。マグニーが手堅くテイクダウンを狙うが、これを切り返したガステラムが豪快にスラムで叩きつける。手首を掴まれながら外してエルボーを落とすガステラム。マグニーは三角絞めも潰され、ここもバックを譲って立ち上がる。キムラから胸を合わせたマグニーは打撃戦と見せかけ組みつくが、ガステラムはしっかりと切っていく。
ケージにマグニーを追い込み、左右のパンチを打ち込むガステラムがワンツーでマグニーを追い込む。離れて、またも時間を確認するマグニーに左ミドルを2発入れたガステラムは、左ジャブを受けても距離を潰して前に出ていく。マグニーは組み合いからバックに回り、後方に尻餅ちを着かせ両足をフック。ガステラムは胸を合わせてトップを奪取する。残り25秒、ガステラムは上体を起こして勢いよくパンチを落としタイムアップに。直後にガステラムが両手を広げて勝利をアピールした。
序盤の3Rはマグニー、4Rと5Rはガステラム。4Rが10‐8なら47-47でドローに持ち込めるが──。結果、マグニーが2‐1のスプリットで逃げ切りに成功した。