【UFC95】マーコート、怒涛のラッシュでゴヘイア振り切る
■第8試合ミドル級/5分3R
ネイト・マーコート(米国)
Def.3R3分10秒/TKO
ウィルソン・ゴヘイア(ブラジル)
【写真】ゴヘイアもタフネスぶりを発揮したが、最後はラッシュを掛けたマーコートが勝利を挙げた (C) ZUFFA
試合はマーコートの左ローでスタート。マーコートのパンチをバックステップでかわし、今度はゴヘイアが右ローキックを放っていく。ならばと右ローを返すマーコート、距離の取り合いの中にも両者の意地が窺える。
スーパーマンパンチが届かなかったマーコートは、ゴヘイアの反撃を受けそうになるも、左へ大きく回り距離をとることに成功。徐々にマーコートをケージに詰めるようになってきたゴヘイアは、テイクダウン狙いを切ると、ローを受けながらも前進を続け、プレッシャーを与えていく。
ハイやロー、さらにスーパーマンパンチを見せたマーコートだが、クリーンヒットはない。一度、距離をとりなおしたマーコートがテイクダウンを奪うことに成功するが、同時にゴヘイアがギロチンへ。かなりタイトに見えた首への攻めだが、ここを切り抜けたマーコートは両足担ぎからパウンドを見舞ってラウンドを終える。
2R、右ローから攻め始めたマーコートは、ゴヘイアの突進をかわし、1Rよりもやや近い距離をキープ。左ボディから右ストレートを放ったゴヘイアに対し、近距離からヒザ蹴り、距離を取り直した直後に首相撲からヒザ蹴りを決めたマーコートは、直後に右フックを受けて足がばたつくも、ここで反対に姿勢を崩したゴヘイアからバックを奪う。
そのままグラウンドへ行き、ゴヘイアはクローズドガードをとる。右肩パンチを当てるマーコートは、左エルボーを連続で落としていく。さらに右エルボーを二発見舞ったマーコートに、ゴヘイアはガードから右エルボーを放つ。
立ち上がったゴヘイアに、マーコートはギロチンを仕掛けるが、ゴヘイアは首を引き抜き、左ハイを放つ。距離を取ったマーコートは飛び込んで右フックからヒザを二発、さらにパンチをヒットさせると、右ローから右フックを続ける。後方へ下がり、パンチの連打を受けたゴヘイア。2Rは明らかにマーコートのラウンドとなった。
3R、右ストレートを狙い前に出たゴヘイア。マーコートはロー&サイドキックで距離を取る。前進を続けるゴヘイアは、右ストレートをヒットさせ、バックステップのマーコートを追いかける。中央でのにらみ合いから、ゴヘイアが左ジャブでマーコートを牽制するが、ここでもパンチが流れ、マーコートにバックを許してしまう。
向き合いテイクダウンを狙うマーコートは、ギロチンを避けるために距離を取る。ゴヘイアは飛び込みながら左フックを放ったが、直後にマーコートのパンチからフライングニーが直撃する。左ミドルから左ハイ、ケージまで下がったゴヘイアに、右ハイからバックブローと畳みかけたマーコート。最後は首相撲からヒザを顔面に突き上げると、ゴヘイアが尻もちをつき、レフェリーが試合をストップ。マーコートがTKO勝ちを手にした。