この星の格闘技を追いかける

【on this day in】6月05日──2004年

05 06 04【写真】ブラジル・バーリトゥード、その黎明期を代表するファイターが一同に会したリングサイド (C)MARCELO ALONSO

MECA WORLD VALE TUDO 11 
@ブラジル・リオデジャネイロ州テレゾポリス、ジナーシオ・ペドロ・ジャハラ
「メッカVTはシュートボクセのフジマール・フェディリコ会長と現ブラックハウスのジョルジ・ギマリャエス・ジョインアが開催していたブラジルのドメスティックMMA大会。当時、PRIDEを舞台にBTTとMMAの覇権をリング上で争っていたシュートボクセは、リング外でもその存在感を絶対的なモノにしていた。若手の人材発掘や立ち技限定の大会まで開き、本大会はおひざ元パラナ州クリチーバを離れリオから車で3時間ほど離れたテレゾポリスに進出していたメッカVT。この夜のメインではデウソン・ペジシュンボがジョルジ・パチーユ・マカコを破り、この他にもミウトン・ヴィエイラ、イヴァン・バッチマン、ダニエル・アカーシオらが出場していたが、超豪華というモノではなかった。対して、リングサイドにはフジマール、ジョインアの横にエリオ・グレイシー。その隣にエリオとカーロスの内弟子で、グレイシー柔術を代表してバーリトゥードを戦ったジョアォン・アルベウト・バヘット御大、アルベウトと握手をしているのがカーウソン・グレイシーとやたら豪華だった。いや、豪華というかブラジル・バーリトゥード界の歴史そのものをイベントに持ち込んだ形となる。時勢、時代の情勢を掌握した者は、歴史を創ったことになる。そして、過去とリンクすることで、彼らの歩んできた道は王道となる。11年前、まさにシュートボクセがブラジルMMA界のトップに君臨したこと世にアピールしていたリングサイド。ケージサイドにエリオやカーロスを並べることはできなくても、元王者の殿堂入りを祝福し、創世記のMMA大会を映像ライブラリーに加えることで支配下に置く。そうやって、UFC史は編纂されていく」

on this day in──記者生活20年を終えた当サイト主管・髙島学がいわゆる、今日、何が起こったのか的に過去を振り返るコラム。自ら足を運んだ取材、アンカーとして執筆したレポートから思い出のワンシーンを抜粋してお届けします

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