【UFC154】リデルが手数とテイクダウンでマグワイアを下す
<ウェルター級/5分3R>
マチュー・リデル(米国)
Def.3-0:30-27、30-27、29-28
ジョン・マグワイア(英国)
サウスポー同士の一戦、リデルの左ローにもマグワイアは右から左とワンツーを返す。距離の取り合いが続くなか、単発の打撃の攻防のなかでリデルのワンツーに、マグワイアが左フックを返していく。右エルボーを見せるリデルだが、マグワイアはワンツーを放っていく。
蹴り足を取られても旋回するようにジャンプして体を捩じり、逆の足を蹴り上げて逃れるリデル。3度目のキャッチを逃れた直後にマグワイアが組みつく。リデルは態勢を入れかえ、押し返されたところで距離を取りなおす。残り30秒、首相撲に足払いを合せようとしたリデルに対し、スタンドをキープしたマグワイア、甲乙をつけるのが非常に難しい初回が終わった。
2R、マグワイアは左のクロス、リデルも左フックをヒットさせてケージに押し込む。ここもリデルは自分で距離を取り、マグワイアが前に出てくるところでカウンターを狙う。マグワイアの左フックの精度が上がってきたところで、左ローを思い切り蹴り込んだリデルは、続くローをキャッチしてテイクダウン。
リデルは細かいパンチを落しながらパスを狙う。足を払い、蹴り上げを警戒しながら蹴りを見せたリデル、レフェリーがここでブレイクを命じる。直後の展開でマグワイアが組みつくが、リデルのテイクダウンディフェンスは頑強だ。倒されることなく打撃の間合いに戻ると、ショートのワンツーを見せる。残り30秒、リデルのテイクダウン狙いにギロチンを合せたマグワイア。リデルは首を引抜くと左右のフック、エルボーを打ち込んでポイントをまとめた。
最終回、リデルの手数が増え序盤から前に出ていく。と、リデルは組みつくがマグワイアがエルボーを見せる。ワンツーから前に出たいリデルだが、距離を詰め切ることができない。リデルの右にマグワイアは左を返していくも、決定的な局面にまで持ち込むいことはできない。
残り2分30秒、両者の距離感は変わらない。テイクダウンを仕掛けたリデルは、これを切られるが直後に遠い距離からパンチをヒットさせる。再びケージ際の組み合いとなると、リデルは両差しから細かいヒザを突き上げ、テイクダウンを狙うもマグワイアが背中をケージにつけて来られる。残り10秒、マグワイアがギロチンを仕掛けるも、リデルは余裕を持って腕を引抜くと勝利を確信したかのように両手を高く差し上げた。結果、リデルが3-0の判定勝ちを手にした。