【UFN59】マクレガーはシヴァーを完全粉砕、ジョゼ・アルドに詰め寄る
<フェザー級/5分5R>
コナー・マクレガー(アイルランド/5位)
Def.2R1分54秒by TKO
デニス・シヴァー(ドイツ/10位)
タッチグローブを拒否したシヴァーに中指を突き立てたマクレガーが、まずは左ミドルを2つ見せる、左に回りながら右ハイを繰り出すシヴァー。マクレガーは後ろ回し蹴り、スイッチしてミドルと回転系の蹴りを連続で繰り出す。二段蹴りは届かなかったマクレガーだが、すぐに後ろ回し蹴りを繰り出すなど、動きは非常に軽やかで固さは微塵も感じられない。続いて左ストレートを伸ばし、シヴァーのテイクダウン狙いを切ったマクレガーが、再び左ストレートを打ち込む。
続く2段蹴りに、右を伸ばしたシヴァーが関節蹴りへ。さらに右を放つが、距離はマクレガーのモノ。左ミドルから左ストレートを入れる。マクレガーは左ストレート、シヴァーの右フックを見切る。既に左目の周囲をカットしているシヴァーに、マクレガーはヒザ蹴りから左ハイを蹴り込む。直後のシヴァーのダブルレッグを前方に手をついて逃れたマクレガーが、またも左ハイから左ストレートを打ち込む。ついに動きが止まったかのように見えたシヴァーだったが、ここでダブルレッグへ。尻餅こそついたものの、苦も無く立ち上がったマクレガーは右ストレートからヒザ蹴り、本当に動きの止まったシヴァーにフックを連続で見舞い、左ボディでえぐる。一方的な展開のなかで初回が終了した。
2R、「出入りを繰り返せ」というセコンドの指示を受けたシヴァーが右ミドル。直後に左ハイでバランスを崩す。それでも右のミドルとローを放つシヴァーだが、マクレガーは左ストレート、後ろ回し蹴りを、余裕を持って繰り出す。二段蹴りから左ストレート、左ハイでシヴァーをケージ際に押し込んだマクレガー。前に出て組み付こうとしたシヴァーだが、左ストレートでついにダウン。ここでマクレガーはマウントを奪うと、エルボーと左の連打を落とす。すぐさまレフェリーが試合を止める。勝利が決した直後にマクレガーはケージを乗り越え、ジョゼ・アルドに詰めよった。
これに笑顔で応えたアルド。チャド・メンデス、フランキー・エドガー、リカルド・ラマス、カブ・スワンソン──、トップファイターとの対戦がない事実に変わりはないマクレガー。ただし、デニス・シヴァーをここまで一方的に下したフェザー級ファイターも存在しない。「2R2分までに倒すと言っていたはずだ。もう、トークは終わり」とマクレガーは語り、FOX中継のインタビューでアルドも「ヤツはジョークだ。でもUFCにも、フェザー級にもビッグファイトがあることは良いことだ。特に印象に残る試合じゃなかった」とコメントしている。