この星の格闘技を追いかける

【on this day in】1月12日──2013年

01 12 13【写真】MMAとしてのStrikeforceは6年10カ月、63回のイベント開催でその歴史に幕を閉じた(C)GONGKAKUTOGI

Strikeforce
@オクラホマ州オクラホマシティ、チェサピークエナジー・アリーナ
「今から2年前の今日、ストライクフォースが18年に渡る歴史に幕を下ろした。もとはベイエリアで1985年にキックのイベントとして活動を開始したストライクフォースは、06年3月にカリフォルニア州で初めてコミッションの認可を受けたMMA大会を開き、プロモーションの性格を変えることとなった。スコット・コーカーはK-1 USAに関わっていたこともあり、キックから転向するファイターの登用が目立つなど、独特の才覚を持っていた。AKAやシーザー・グレイシーという人材供給源を持っていたストライクフォースは、そこにフランク・シャムロックやカン・リーという地元の人気者を絡め、ほぼサンノゼ限定のイベントながら最大で1万8000人、常に7000人以上の観客を集める──超優良プロモーションとして、ダナ・ホワイトも一目置く存在だった。2009年にはCBS中継で話題となったエリートXCの契約を譲り受け、Showtimeでの中継も始まった。大会開催地も全米規模に広がり、UFCとの対抗馬というポジションに就くようになる。同時にこの頃からコーカー独自のマッチメイクの妙は息を潜めるようになり、2011年にコーカーとその経営母体はストライクフォースをズッファに売却した。この頃になると、これを機に寝技でエルボーの使用が認められるようになり、ストライクフォースの独自性はほぼ、見られなくなっていた。そして、2年後に活動停止。最後の開催地はダニエル・コーミエーが学生時代を過ごしたオクラホマとのいうのも、全くウェットでなくドライそのもの。ライバルの存在をなくすだけでなく、その歴史を買い取るズッファ。ストライクフォースもUFCが軸となるMMA正史の一部となった」

on this day in──記者生活20年を終えようという当サイト主管・髙島学がいわゆる、今日、何が起こったのか的に過去を振り返るコラム。自ら足を運んだ取材、アンカーとして執筆したレポートから思い出のワンシーンを抜粋してお届けします。

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