【on this day in】11月17日──2006年
【写真】期待値が高かったランディ・クートゥアーとホナウド・ジャカレの一戦だが、負けても何も失わないようになっていたMMAと比較すると、鉄人は異様に手堅い試合を続けていた (C)MMAPLANET
PSL X-MISSION
@カリフォルニア州カルバーシティ、カルバーシティ・ベテランズ・メモリアル
「もう何度、車を走らせたか数えきれないオーバーランド沿いにある古い古い体育館。ここでランディ・クートゥアー、ホナウド・ジャカレ、クロン・グレイシー、マルセリーニョにジェイク・シールズらが一堂に会して、プロ・グラップリング大会が開催されたなんて、今となっては夢を見ていたような気になる。R-1、フォークレスリングの達人リコ・チャッパレリが不動産屋か、どこかしらから資金を得て開いたプロ組技大会。マルセリーニョのギロチン(今でいうマルセロチン)、クロンはアンディ・ウォンにテイクダウンで勝ったが、やたらとアキレス腱固めを仕掛けていた。故ジョー・カマチョも出ていた。そんななかメインの鉄人とワニの対戦はスコアレスのドロー。足関節を耐え、バックにつくだけの鉄人の見事なディフェンシブ・アタッカー振りが見られた。そして、この一戦を最後にProfessional Submission League はこ打ち止めとなった。ADCCと違い、いくらセレブの財布が開こうが、採算度外視の大会なんて続けられない。これだけのメンバーが揃ったから採算が取れなかったのか。メンバーを落とせば収益は上がるのか。その答は8年の時を経て、メタモリスが出してくれそうだ」
on this day in──記者生活20年を終えようという当サイト主管・髙島学がいわゆる、今日、何が起こったのか的に過去を振り返るコラム。自ら足を運んだ取材、アンカーとして執筆したレポートから思い出のワンシーンを抜粋してお届けします。