【K-1 Global】見所は新旧対決に加え、キンボ下したMMAファイター
【写真】2008年10月、下がりながら前蹴り、そして右の上段突きでキンボ・スライスをKOしたセス・ペトルゼリ。ボクシング・グローブでその突きの威力は発揮できるか。ローのカットとともに、勝負の鍵を握るポイントだ
8日(土・現地時間)、カリフォルニア州ロサンゼルスのLAスポーツ・アリーナで行われるK-1 Rising 2012。新生K-1ことK-1 Globalの第2回大会は、ヘビー級GP出場者が決定する4試合、MAX4試合に加えスーパーファイトやアンダーカードなど、計15試合が組まれている。
魔裟斗EPも既に日本を発ち現地に向かった当大会、10月14日(日)に両国国技館で開催されるK-1 WORLD GP 2012の出場権を賭けたヘビー級4試合には、新旧キックボクサーに加えMMAファイターも参戦、K-1らしいダイナミックな試合が期待される。
IKF USアマチュア・スーパーヘビー級王者、米国期待の新人ハビアー・ビグニーと対戦するセス・ペトルゼリはUFC、エリートXC、ベラトールと米国メジャー・プロモーションを経験、14勝6敗の戦績を残すMMAファイターだ。14勝のうち12試合でTKO勝ちというハードパンチャーは糸東流空手三段の持ち主で、喧嘩屋キンボ・スライスを右の上段突きでKOしている。
46歳の大ベテラン、リック・ルーファスは1998 K-1 US GP優勝者で、日本でもフランシスコ・フィリョと名勝負を繰り広げたこともある。パンタロン着用の米国マーシャルアーツ流のサイドキックや、WBC米国大陸クルーザー級王者になったパンチは他の出場選手と別次元にあるといえるだろう。
ただし、ネックとなるのは年齢からくるスタミナとフィジカル面に不安が残る。去年の11月に復帰戦を行うまで5年半のブランクがあるルーファスだが、その間4勝6敗の戦績ながらMMAで戦うなど、飽くなきチャレンジャー精神を見せ続けてきた。そんなジェット・ルーファスの対戦相手はサモアの豪腕マイティ・モーだ。
今大会に出場するヘビー級選手で、日本で一番知名度の高いモーだが、彼もまた41歳の大ベテランでこのところの戦績は芳しくなく、大きな花火を打ち上げて東京にやってきたいところだろう。この他、WKC&WKFというキック団体の頂点を極め、旧K-1のラスベガス大会でも注目を浴びたデューウィー・クーバーは、技術、フィジカルともに最も脂が乗っているファイターといえるかもしれない。
クーパーはキック戦績49勝13敗2分でKO勝ちは28回を数える。魔裟斗がボクシングテクニックを認めたXFLライトヘビー級王者ランディ・ブレイクとの対戦となるが、この試合で波に乗れば、12月のフィナーレに向けて一気に勢い乗る可能性を持つ。
知名度的が低いファイターが多いことは否定できない今大会の出場選手たち――、だからこそボクシング&MMA王国の米国でK-1にかける意気込みも強いはず。Spike.COM以上の露出につなげるためにも、非常に大切なK-1 Global LA大会のヘッドライナーたちだ。
■K-1 RISING 2012 US GP対戦カード
―ヘビー級―
<ヘビー級/3分3R>
ハビアー・ビグニー(米国)
セス・ペトルゼリ(米国)
<ヘビー級/3分3R>
リック・ルーファス(米国)
マイティ・モー(米国)
<ヘビー級/3分3R>
ジャック・メイ(米国)
ジャレル・ミラー(米国)
<ヘビー級/3分3R>
ランディ・ブレイク(米国)
デューウィー・クーパー(米国)
―スーパーファイト―
<3分3R>
ウェンツ修一(日本)
ロミー・アダンザ(米国)
<3分3R>
エン・カン(中国)
トラビス・ガーリッツ(米国)
<3分3R>
ラドシラ・シャンペツアー(米国)
ガブリエル・バルガ(カナダ)
<3分3R>
マーカイル・ウェダーバーン(米国)
ジェレミア・メトカフ(米国)
―MAX―
<70キロ級/3分3R>
ブライアン・クラウス(米国)
ジャスティン・グレスキィウィクズ(米国)
<70キロ級/3分3R>
ベン・イェール(米国)
ジョーイ・パグリウソ(米国)
<70キロ級/3分3R>
マイケル・マナンキル(米国)
スコット・レフラー(米国)
<70キロ級/3分3R>
チャズ・マルキー(米国)
キット・コープ(米国)
―アンダーカード―
<3分3R>
グレン・スペンサー(米国)
マイク・るメール(米国)
<3分3R>
ダミエン・アーリー(米国)
ジャーメイン・ソト(米国)
<3分3R>
ジェームズ・ウィルソン(米国)
ダグ・サワー(米国)