【UFN53】セデンブラド勝利でスウェーデン勢連勝も内容は……
<ミドル級/5分3R>
マグナス・セデンブラド(スウェーデン)
Def.3-0:29-28.29-28,29-28
スコット・アスカム(英国)
大声援を受ける地元のセデンブラド。右ローから左ミドルを放ったアスカム。続いて左ローから、左ハイ。この一発がセデンブラドの顔面をとらえそうになる。前に出たセデンブラドがパンチを受けて、たまらず組みに。腰をコントロールしたセデンブラドが、テイクダウンに成功する。クローズドガードのアスカム、効果的な動きがないまま試合が進む。セデンブラドが腕十字狙いを察知して、パンチを落とす。セデンブラドが左エルボーを落とす。このまま目立った動きがないまま初回が終わった。
2R、アスカムが左ミドルをヒット。セデンブラドが右ストレートを伸ばして、そのままテイクダウンに成功する。ブレイクが掛かり試合がスタンドに戻ると、セデンブラドが右ハイから右ストレートを打ち込む。直後に組みつくも体を入れ替えたアスカムがバックへ。セデンブラドが投げを狙い同体でマットへ。両者同時に立ち上がり、金網際で組み合いが続く。ここもレフェリーがブレイクを命じ、試合がオクタゴン中央に戻ると、アスカムが左ローから左前蹴りでセデンブラドからダウンを奪う。エルボーからパンチと攻め込むアスカムだが、残り30秒を切って組に行く。首相撲からヒザを突き上げるアスカムだが、ここぞという場面で、攻め切ることができなかった。
3R、パンチを振るいながら組み付いたセデンブラドだがアスカムはスイッチからバックへ。この動きに呼応し、さらにスイッチからセデンブラドがバックを取る。グラウンドに持ち込んだセデンブラドに対し、アスカムがガードへ。細かい左パンチを入れるセデンブラド、アスカムは腰を切り腕十字を狙うと、正面を取り胸を合わせる。残り40秒でブレイクが掛かり試合はスタンドへ。アスカムは左ミドルから左フック、セデンブラドはケージ際を守って距離を取ろうとしたが、前に出たアスカムがヒザ蹴り、さらに首相撲からヒザを見せる。セデンブラドもヒザ蹴りからテイクダウンを狙うも切られ、ここで3Rが終了となった。結果、ジャッジ3者とも29-28でセデンブラドを支持し、母国のファンの前で勝ち名乗りを受けた。観客は大喜びだが、打撃から組むという連続で、さきほどのムサケが勝利した試合に続き、見るべきところは少ない一戦だった。