【UFC150】シールズが安定感あるトップキープで判定勝ち
<ミドル級/5分3R>
ジェイク・シールズ(米国)
Def.判定3-0:29-28、30-27、30-27
エド・ハーマン(米国)
シールズの左ローに、右を合せるハーマンはすぐに組みついていく。小手投げを狙ったハーマンだが、ケージを背にて立ち上がったシールズがヒザ蹴りから、内またと大内のコンビネーションを見せる。倒れないハーマンにギロチンを仕掛けたシールズ、序盤からねちっこい展開が続く。
と、シールズは内股でテイクダウンを奪う、腰をコントロールしてバックへ。立ち上がったハーマンが胸を合せていく。両脇を差したハーマンだが、シールズが右を差し返す。ケージ際で態勢を入れ替える両者、再びハーマンが両差しになり押し込む。エルボーを入れたハーマン、シールズは強引にギロチンを仕掛けると見せて、ダブルレッグへ。これも堪えるハーマンが、逆にシールズをケージに押し込みヒザを見せる。残り10秒になりシールズが体を入れ替えるが、すぐに戻され初回が終わった。
2R、左ミドルを多用するシールズに対し、ハーマンが組みついてドライブ。しかし、ここはシールズがテイクダウンを奪うと、パスに成功する。ケージ際で窮屈な状態だが、キムラアームロックを狙ったシールズが、ハーマンに足を戻させない。
キムラを逃れたハーマンだは、懸命にマウントを許さないよう動くが、左エルボーを顔面に受ける。体を伸ばされながら、頭を中に入れてケージを蹴ろうとしたハーマンだったが、これでシールズが動きやすくなる。マウント狙いのシールズに、リバーサルを仕掛けたハーマン。シールズはトップをキープし、インサイドガードから鉄槌を落す。ハーマンもエルボーを下から入れるが、クローズドガードで立ち上がることはできないまま2Rは1分を切る。そのままトップをキープしたシールズが、このラウンドは明確にリードした。
最終回、シールズのダブルレッグダイブをスプロールしたハーマンが、ケージに押し込んでヒザをボディに突き上げる。自ら距離をとったハーマンは左ジャブからアッパー、組みついてシールズを投げる。
抑え込まず打撃戦を望んだハーマンは、左をフックを受けて動きが止ると、シールズがダブルレッグでテイクダウンを奪う。サイドから細かいヒザを肩口に入れるシールズは、サイドマウントからエルボーを打ち込む。左ヒザを立ててマウントを許さないハーマンだが、ついにポジションを許してしまう。残り90秒、腰を押して肩固めを防ぐハーマンは、さらに腰を押してヒップエスケープからガードに戻す。
クローズドガードから腰を切って腕十字で逆転を狙うハーマンに対し、その動きは察知して体を移動し、パウンドを落とすシールズ。最後は頭を下げてパウンドを落とすシールズと、ガードからパンチをハーマンが繰り出すという構図のなかで試合が終了。熱闘ながら、ファンには伝わり辛い試合は、シールズが3-0の判定勝ちを収めた。