【Interview】「僕の技術を米国に広めたい」(リョート・マチダ)
【写真】ヒジ打ちにしても、エルボーというよりは猿臂という表現が当てはまる腰にうねりのある打ち方をリョートは繰り返していた (C) MMAPLANET
8月4日(土・現地時間)、LAのステイプルセンターで開かれるUFC FOX 04「Shogun vs Vera」で、ライアン・ベイダーと対戦するリョート・マチダ。
伝統派空手をベースに、巧みな距離&当て感で誰も真似できないファイトを見せてきたリョートは、ブラジルからLAに拠点を移していた。リョート、インタビュー第2弾は米国進出について話しを訊いた。
――ベイダー戦では、彼のテイクダウンを間合いのコントロールで防ぐ自信がありますか。
「もちろん。フットワーク、スプロール、そしてパウンド。ケージ際、中央、オクタゴンのどこだろうが、どんなシチュエーションでも戦えるよ」
――ところで、LAで練習しているのはライアン・ベイダー戦のためだけでなく、奥さんや子供さんと一緒にこちらに移り住んだと聞いています。
「そうなんだ。LAで家も買ったよ。ブラジルよりも、米国の方がビジネスのチャンスが大きいと思う。そして、MMAに必要なテクニックと同時に、英会話も成長させたい。将来につながるチャンスをモノにしたいから拠点を移したんだ。
今、ブラジルはUFC人気が爆発している。でも、米国ではもう7年もUFCの人気は持続しているんだ。米国の方がブラジルよりもチャンスが多い状況を目の前にして、目を瞑ることはできなかった。それにブラックハウスのジムも、マネージメントもこっちにあるし、LAには色んな面で支援してくれる人たちがいるんだ。
もともと、兄や父と離れて生活する必要があるって思ってきたんだ。父は僕にとって最も大切な人物だよ。でも、自分の人生だし、自分でモノゴトを決断していきたいと思ったんだ。
ただ、試合があるときは兄も父も米国に来てもらう。父も来週(※取材は7月19日に行われた)にLAにやってくる。もう一人、1995年に松濤館空手世界王者になっている先生にも来てもらうんだ」
【写真】この日は軽めのメニューだったが、グローバー・テイシェイラとのスパーリングは非常に興味深いものだった (C) MMAPLANET
――もう既に兄のシンゾーさんは、ブラックハウスで指導をしていましたね。
「シンゾーは僕のメインコーチだからね。ただ、試合を戦うにはマスターの存在は欠かせない。だから父と先生に動きを見てもらい、修正を加えてもらうことにしている」
――LAに移り住んだ背景には、マチダ空手を米国に広めたいという希望もあってのことでしょうか。
「米国に移り住んだ理由の中の一つに、自分のアカデミーをこっちに創ることは含まれている。来年か再来年には自分のジムをオープンしたいと思っている。リョート・マチダの名前と、僕の技術を米国に広めたいんだ」
■UFC FOX04対戦カード
<ライトヘビー級/5分5R>
マウリシオ・ショーグン(ブラジル)
ブランドン・ベラ(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
リョート・マチダ(ブラジル)
ライアン・ベイダー(米国)
<ヘビー級/5分3R>
トラビス・ブラウン(米国)
ベン・ロズウェル(米国)
<ライト級/5分3R>
ジョー・ローゾン(米国)
ジェイミー・ヴァーナー(米国)
<フェザー級/5分3R>
ナム・ファン(米国)
コール・ミラー(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
フィル・デイビス(米国)
ヴァグネル・プラド(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
マイク・スウィック(米国)
ダマルケス・ジョンソン(米国)
<フェザー級/5分3R>
ジョシュ・グリスピ(米国)
ハニ・ヤヒーラ(ブラジル)
<ヘビー級/5分3R>
フィル・デフリーズ(英国)
オリ・トンプソン(英国)
<フェザー級/5分3R>
マニー・ガンバーリャン(米国)
小見川道大(日本)
<フライ級/5分3R>
ユリシーズ・ゴメス(米国)
ジョン・モラガ(米国)