【Glory】Gエンターテイメントと提携、12月に日本大会開催へ(※追記)
【写真】5月26日のGlory World Series スウェーデン大会でヘビー級王者となったセーム・シュルトの出場は間違いないだろう (C) BUS UTERWIJK
23 日(月)、G エンターテイメント(本社:東京都港区)とGlory Sports Internationalの業務提携に加え、12月に日本で「Glory Grand Slam Heavyweight Tournament」を開催されることが正式発表された(※日本での発表から、2時間後に英文のリリースもGloryから世界に向け発信された)。
リリースよると、同イベントは新しいフォーマットによる試合形式を用いるということで、従来の8人制&3分×3Rの試合タイムとは違った形式のワンナイトトーナメントが用いられる可能性もある。
また、開催地に関して、リリース中では日本の都市という表現だが、GSIのMDマーカス・ルアーのコメントとして、「格闘技の聖地ともいえる東京で日本の格闘技ファンが渇望するトップファイター達による格闘イベントを実施できることは大きな喜びであり、我々にとって大きなターニングピンとであると思います」と記されている。
いずれにせよ、開催地は時期的にみても首都圏下で間違いないだろう。奇しくも新生K-1=K-1 Globalが10月14日に東京・両国国技館で「K-1 RISING 2012 K-1 World GP Final 16」の開催を発表したばかりだが、日本でGloryを共同開催するGエンターテイメントは今年6月に、スポーツ及び格闘技エンターテイメント企画及び主催を目的に設立された新組織。GSIのマーカス・ルアーが極秘来日し、Gエンターテイメントと数カ月前から進めてきた交渉が合意に至ったという情報もある。
It’s Showtimeを買収し、キック界最大勢力となったGloryだが、それは70キロのファイターを含めてのこと。グランドスラム・ヘビー級の出場メンバーとしては、バダ・ハリ、ミルコ・クロコップがK-1Globalとの契約が成立しており、不出場はほぼ確実だ。現在、Gloryと契約下にあるヘビー級ファイターは、王者セーム・シュルトを筆頭に、ピーター・アーツ、ジェロム・レバンナ、レミー・ボンヤスキー、エロール・ジマーマン、グーカン・サキらK-1でも馴染みのファイターたち。彼ら以外にGWS出場経験のあるブリース・ギドン、MMAファイターのセルゲイ・ハリトーノフらが加わる可能性も十分にある。
K-1に対し、陣容としてリードできるか否かは、It’s Showtime世界ヘビー級王者ダニエル・ギタやタイロン・スポーン、リコ・ヴェーホーヴェン、ヘスティ・カラケスらIt’s Showtime組の出場にかかってくるだろう。It’s Showtimeを買収したといっても、そこは契約社会。TSAというGloryを買収した組織の性格としても、契約を重視すると見られており、全てはIt’s ShowtimeとK-1 Globalの契約内容にかかってくる。
なお、欧州サイドからの情報によると、8月末には同大会の概要が正式発表される方向で動いているという。Gloryでは先のスウェーデン大会や、それ以前のロシア、オランダ大会でMMAもマッチメイクしてきた実績があるが、果たしてGlory日本大会でもMMAマッチは組みこまれるのだろうか。兎にも角にも日本の格闘技界にビッグイベントが戻ってくるということは、朗報と捉えたい。