【UFC147】フルラウンドの消耗戦はヴィアナが辛勝
<フェザー級/5分3R>
ウゴ・ヴィアナ(ブラジル)
Def.判定2-1:29-28、28-29、29-28
ジョン・テイシェイラ(ブラジル)
本来はバンタム級のヴィアナ、リミットを守れなかったテイシェイラとは明らかに体格差がある。右ローを放ったテイシェイラ、ヴィアナは左右のフックを放つ。テイシェイラも左から右を返し、前に出る。ヴィアナの右ローで、ローを合わせたテイシェイラ、荒々しい打撃戦が続く。
ヴィアナの右から左に、右を合せようとしたテイシェイラ。続いてローにパンチを合せて、ノーガードに近い打撃戦が繰り広げられる。ヒザ蹴りを放った際に、スリップして尻餅をついたテイシェイラは直ぐに立ち上がると、首相撲からボディにヒザを見せる。テイシェイラのローにヴィアナが左右のフックを合わせると、テイシェイラもフックの連打で対応する。
残り1分、ヴィアナはテイシェイラが右フックを空振りすると、バックに回り込む。テイシェイラは胸を合わせると、パンチで反撃に。ヴィアナが再び組みつき、ケージ際の攻防のなかで初回が終わった。
2R、組みついたテイシェイラが小内刈りでテイクダウンを狙うが、ケージを背にしたヴィアナが耐えて、態勢を入れ替える。距離を取り直した両者、右アッパーで突っ込んだテイシェイラがシングルレッグでテイクダウンを奪う。立ち上がったヴィアナに対し、今度は外掛けでテイクダウンを仕掛けるテイシェイラ。
ケージレスリングの攻防は、体格差が顕著に表れた形になるが、ヴィアナが粘ってブレイクが掛かる。フックの打ち合いからヒザを見せたテイシェイラ、直後にヴィアナのボディストレートが決まる。
相変わらずパンチは振り回し系の両者、ヴィアナは空振りしたあとにバランスを崩し、ローを受ける。左ミドルから前出たテイシェイラが、足払いを見せる。スタンドをキープしたヴィアナだが、ややスタミナを消耗しているか。打撃、テイクダウンの攻防と大きな差はないが、テイシェイラが持ち返したラウンドとなった。
最終回、パンチを振る際に前足を大きく踏み出すヴィアナに右ローを見せるテイシェイラ。ヴィアナは右のオーバークロスを見せ、左フックを繰り出すが、テイシェイラが放った左ローが急所を直撃し、インターバルが与えられる。
再開後、ヴィアナは左右のパンチを振り回すが、これは空を切る。続く接近戦ヴィアナの左フックがヒット。テイシェイラはローで反撃に移り、右を伸ばすがヴィアナには届かない。残り2分、ケージ際でシングルレッグから、ダブルレッグに移行したテイシェイラ。ヴィアナは頭を押して、一本足でバランスをキープしきる。下がりながら、カウンターを狙うヴィアナだが、テイシェイラが組みつくと残り30秒で尻餅をつかされる。背中をつけることがなかったヴィアナ、最後の10秒はテイシェイラとともに打撃のクリーンヒットはなくタイムアップを迎えた。
なかなか攻勢点が明確にならなかった試合は、スプリットでヴィアナが勝利し、セコンドのルイス・ドーリャと抱き合ってUFC初白星を喜んだ。