【UFC FX03】ピアソンがヘックとの接戦を制してUFC2勝目
<ウェルター級/5分3R>
ショーン・ピアソン(カナダ)
Def.判定3-0:29-28、29-28、29-28
ジェイク・ヘック(米国)
ピアソンの右フックにダブルレッグダイブを合わせてテイクダウンを奪ったヘックは、そのままグラウンドでバックに回り込もうとする。前方にヘックを振り落したピアソンが、振りの大きなパウンドからパスに成功する。サイドからノースサウス、さらにサイドに戻ってマウントを奪取したピアソンに対し、足を一本戻したヘックがヒップエスケープから立ち上がる。
ギロチンを仕掛けたピアソンを肩に担ぎスラムしたヘックだが、ピアソンはすぐに立ち上がる。ヘックが首相撲からヒザ、ピアソンはフックをボディと顔面に入れる。直後にダブルレッグでテイクダウンを奪うことに成功したピアソンは、足を払って左のパウンドを落そうとしたが、拳を振り落した時に上体を起こしたヘックがバックを伺う。試合が再びスタンドに戻ると、ヘックは右ハイに対しピアソンが右フックをヒットさせたところで初回が終了した。
2R、頭部をカットしているピアソンにヘックが右ハイから、フックを打ち込む。サウスポーのピアソンに右ハイを多用するヘックは、組みつかれると首相撲の態勢に。ピアソンは構わずフックを放って首相撲を逃れると、ヒザから右フックを見せて距離を取り直す。左アッパーをヒットしたピアソンは、続いて右フックを打ち込む。
ピアソンの左ストレートに、右ストレートを見せたヘックが組みついてケージまでドライブ。態勢を入れ替えたピアソンが逆にケージにヘックを詰めてフックを放っていく。遠い距離からダブルレッグを見せたヘックは、逆にケージを背にしてフックを被弾する。なぜか左ミドルを放ったヘックは、打撃戦になるとすぐに組みつくが、ここでも逆にケージに押し込まれてヒザをボディに突き上げられてしまう。
ピアソンも受け身のファイトから、カウンターで攻撃を仕掛けるが、試合を支配するには至らない。残り30秒、ヘックの右ハイはヒザがピアソンに顔面に当たるも、ダメージを与えることはできない。残り10秒で右ストレートをヘックが見せたが、これも空振りに。両者が明確に自分の距離で戦えないまま、試合は最終ラウンドへ。
右ハイからスーパーマンパンチ、シングルレッグと前に出てテイクダウンを奪ったヘック。ピアソンはバタフライガードでスイープを狙うも、ただ抱きついたような形となりブレイクが掛かる。スタンドに戻ると、再びシングルを狙う動きを見せたヘック。右ジャブを伸ばすピアソンだが、下がりながらヘックのパンチを顔面に被弾する。
パンチを振るいながら組みついたヘックは、ケージにピアソンを押し込むが、ここはピアソンが押し返して距離を取る。右ジャブから左アッパーを放つピアソン、ヘックの右ハイでなかなか距離を詰めることができない。試合は残り90秒を切り、ヘックが再び組みつくがスピード不足は否めない。ヘックはピアソンをケージに押し込み、ヒザを突き上げる。打撃の距離に戻ると、ピアソンが左ストレートをヒット。ヘックも右ミドルを返す。最後までやや遠目の距離で打撃を単発で出し続けた両者。非常に難しいジャッジとなるが、ジャッジ3者とも29-28をつけピアソンがUFC2勝目を挙げた。