【K-1】バダ・ハリ、シウバから判定勝ち収めるも本調子から程遠い??
<ヘビー級/3分3R>
バダ・ハリ(オランダ)
Def.判定3-0
アンデーソン・シウバ(ブラジル)
1月のキック引退発言から5カ月、再びK-1のリングに戻ってきたバダ・ハリは、圧倒的な観客の支持を受ける。左ジャブを伸ばしたハリは、左フックから右フック、さらにローを見せる。シウバのローは届かず、ハリがミドルからフックを2発見せ、勢いに負けじとシウバも左フックを返していく。
右から左を見せたシウバだが、ハリは右フックでダウンを奪う。立ち上がったシウバに左ジャブ、右フックから右アッパーを放つも、仕留めるには至らず、シウバは左ミドルを返す。さらに右アッパーを打ち込んだシウバは、ハリのプレッシャーに負けずに、パンチを打ち込んでいく。ラウンド終了まで右フックから右ハイと攻め続けたハリだったが、シウバが持ち直し試合は2Rへ。
2R、シウバの左フックからハリも左フックを打ち返すが、1分を過ぎに再び左フックを受けて動きが鈍くなる。左ローからハイもブロックされたハリ、続けてシウバの左フックが襲い掛かり動きが完全に落ちる。フックの振りが大きくなったハリは、体の軸も乱れがちになり、シウバの右アッパー、右フック、さらに左右のフックを受ける。1Rの圧倒的な強さと比較し、ハリの動きが落ちた2Rだった。
最終回、左ジャブから前蹴りを伸ばすハリは、右フックから左ハイを繰り出す。ハリの蹴りを、ほぼ完璧にブロックするシウバ。勢いに負けることなく、抵抗してくる相手に、ハリはマウスピースを吐き出し、試合が一時中断する。再開後、左右のフックを打ち込むハリだが、シウバが粘る。シウバの右を受けて動きが止まったハリだったが、フックを振るいながら前に出る。残り10秒、ハイを空振りしたハリに、シウバも後ろ回し蹴りが届かず、ここで試合はタイムアップを迎えた。
初回にダウンを奪っており、判定勝ちは固いハリだが、振り回す左フックが多く、本調子から程遠い動きだったことは否めない。