【BFC68】バンタム級T決勝進出一人目は、マルコ・ロウロに
<バンタム級トーナメント準決勝/5分3R>
マルコ・ロウロ(ブラジル)
Def.判定3-0:29-28,29-28,29-28
トラビス・マークス(米国)
左右のフック、ローを見せて前に出るマークス。ロウロは右フックから、ジャンピングニーを放っていく。そのニーをキャッチしたマークスだが、テイクダウンにはこだわらず距離を取り直す。ロウロはローをキャッチして、右を打ち込む。ケージに詰まったマークスにヒザを打ち込んでから組みついたロウロに対し、マークスはケージを背にして倒れない。
再び距離を取った両者。ロウロは再びジャンピングニーを繰り出すが、ここもマークスが組みついていく。試合が打撃の展開になると、ロウロのローが急所に入り、マークスが間を置く。すぐに再開すると、ロウロがミドルを入れ、ローにパンチを合わせていく。自らローを放ち、積極的に打撃戦を展開するロウロは、蹴りに右ストレートを合わせ、すぐにヒザにつなげる。
パンチやヒザを受けては組みつくマークスだが、テイクダウンは奪えない。残り30秒、ケージに押し込まれたロウロは際どいニーを受けるも、マークスが距離を取りタイムアップに。手数でロウロが初回を取ったか。
2R、サウスポーのマークスに右インサイドローを蹴り込むロウロだが、その一発が急所を直撃する。再開後、右フックを振るいながら距離を詰めたマークスは、ダブルレッグでロウロを捉える。必死にケージにもたれ、テイクダウンを逃れたロウロは、距離を取って引き続きローで攻める。
またも急所をローがかすめ、注意を受けたロウロは、再開後にヒザを合わせ、引き続きローを織り交ぜて戦う。ロウロのヒザをキャッチしたマークス。ドライブはするがテイクダウンの態勢に持ち込めない。首相撲で組んだロウロに、マークスはパンチを打ち込んでから、距離を取る。前に出るシーンが多くなったマークスに対し、ロウロはロー、ミドルでその前進を止める。
ローを受けながら組みついたマークスに、ロウロはスイッチの姿勢に入るが、バックを許してしまう。ここでマークスは自ら距離を取り、直後にボディにヒザ、続いてミドルを受ける。左から右ボディを放ったマークス。残り10秒となり、再びヒザをボディに受けて組みつく。積極性のマークス、精度のロウロ、ジャッジは前者を支持しそうな2Rが終わった。
3R、ヒザから前に出るロウロに、マークスはステップバックでかわす。ボディロックで組みつき、シングルに移行したマークスだが、テイクダウンは奪えない。互いにローを出すも、やや慎重な距離の取り方に。
前に出たのはロウロ。パンチを見せマークスを下がらせる。ロウロの右を受けて、左目を気にしたマークスは、ケージ際をステップバックするシーンが目立ってくる。対して、ロウロはパンチの精度を上げて、ローでバランスを崩す。すると、残り90秒になってマークスがテイクダウンに成功、立ち上がったロウロのバックを取る。
すぐに胸を合わせたロウロは、オーバーフックでスタンドをキープする。細かいヒザを続けたマークスが、残り30秒になって距離を取り直す。ローで体が捻じれるマークスだが、テイクダウンポイントを守るようなファイトを最後の10秒まで通し抜いた。3Rはロウロの攻勢が目立ったラウンドとなったが――結果、ジャッジは3者とも29-28でロウロを支持、ファイナル進出が決まった。