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【WEC37】トーレス、突き抜けた強さで王座防衛

2008.12.04

(C) ZUFFA■第10試合 WEC世界バンタム級選手権試合/5分5R
[王者]ミゲール・トーレス(米国)
Def.2R3分4秒/TKO
[挑戦者]マニー・タピア(米国)

【写真】トーレスが2度目の王座防衛に成功、突き抜けた強さを見せつける結果となった (C) ZUFFA

マリアッチの奏でに乗ってオクタゴンに登場した両者に場内は、メヒコ感タップリ。両者に声援が送られる中で、試合がスタート。王者トーレスの左ジャブが伸び、さらに左ローを見舞うと、ジャンビングハイキックから左フックを叩き込んでいく。


王者の勢いに圧倒される挑戦者タピアは、得意のパンチ攻撃で前進することもままならない。右を見舞うところに左ジャブを素早くヒットされるタピア。試合は完全に王者のペースで序盤を終えた。

また、前方回転からカカト落しという突拍子もない攻撃を見せた王者に、挑戦者は、2分を過ぎてようやく距離を詰めることに成功、強烈なフックを振るうが、王者は距離をとって再びジャブを打ちこむ。

ならばとボディへの攻撃を見せたタピアは、直後にトーレスの顔面にパンチを打ち込む。左を受け、バランスを崩したタピアは、思うように攻めることができないまま突進するとカウンターを浴び、1Rが終了した。

パンチを受けることを覚悟しないと、切り崩すことができない――。2R、パンチの交錯する展開の中、徐々にタピアの右がヒットし始めると、左ストレートで対抗する王者。試合は立ち技一辺倒となった。前蹴りからバックハンドブローを見せた王者は、組みつき、首相撲からボディにヒザを打ち込む。と、直後にトーレスは、左ストレートから右ストレートをタピアの顔面に打ち込み、後方に倒れ込んだタピアからマウントを奪うと、パウンドの連打。レフェリーが試合をストップし、トーレスが2度目の王座防衛に成功した。

「前回の防衛戦では、感情をコントロールできなかったから、今回は冷静に戦った」という王者トーレスにとっては、突き抜けた強さを見せつける一戦となった。

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