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【UFC175】巧みなステップとコンビでザクリッチが判定勝ち飾る

2014.07.06

<ミドル級/5分3R>
ルーク・ザクリッチ(米国)
Def.3-0:30-27, 30-27, 29-28
ギヘルメ・ヴァスコンセーロス(ブラジル)

慎重な立ち上がりを見せた両者、互いに間合いを計るなかザクリッチがワンツーを繰り出す。ブロックしたヴァスコンセーロスのローに、再びザクリッチがワンツーからボディと手数を増やし、ペースを握ろうとする。ザクリッチはアウトから右フック、ヴァスコンセーロスは左ミドルを見せるも、勢いはザクリッチに。右ストレート、ボディストレートを放ったザクリッチは、ワンツーからスリーフォーとパンチを伸ばす。

接近戦でも左フックをヒットさせたザックリッチは、打ち下ろすような右ローをヴァスコンセーロスのパンチに合せる。ザクリッチは引き続きダブルのジャブ、右ストレートと波に乗ったようにパンチを続ける。ヴァスコンセーロスも右ハイを返し、ショートでワンツーを打ち込むも距離を取り直したザクリッチは右ボディフックを決め、初回を取った。

2R、左ローから右ストレートをヴァスコンセーロスの顔面に打ち込んだザクリッチ。巧みなフェイント、ステップを生かしてパンチをヒットさせる。ヴァスコンセーロスの左フックを放つも、自らの左ハイでスリップする。前に出るようになったヴァスコンセーロスにザクリッチはボディ、テイクダウン狙いを切って右エルボーを狙う。ザクリッチは左ジャブでヴァスコンセーロスの動きを制して、前に出てくるところで左フック、右ストレート、さらにアッパーと攻勢を続けた。

最終回、引き続きザクリッチのペースで試合が進み、ヴァスコンセーロスのダブルレッグが切られる。ザクリッチは足払いで尻餅をつかせるなど、引き出しの多さを見せる。自分の距離で戦えないヴァスコンセーロスは前に出て打撃の局面を計るが、ザクリッチは自在に動きリズムが崩れない。残り1分、やや手数を抑えるようになったザクリッチにワンツーから右フックをヴァスコンセーロスが入れる。さらに首相撲からエルボーと決めるも、足を使うザクリッチを捉えきることができない。ヴァスコンセーロスオクタゴン内と同様にポイントでも追いつけず、ザクリッチが判定勝ち。勝者はケガもあり、アップダウンのあったキャリアを振り返り、涙を浮かべた。

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