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【UFN44】ネトを破ったヘスター、4連勝でジワリ浮上

2014.06.29

<ミドル級/5分3R>
クリント・ヘスター(米国)
Def.2-1:29-28, 29-28, 28-29
アントニオ・ブラガ・ネト(ブラジル)

軽快なステップを踏むヘスター。左ミドル、左ローを放ち、ネトの前進に左フックや右を狙う。その右を掻い潜りシングルからダブルでヘスターをケージに押し込んだネトは、小外掛けでテイクダウンに成功する。ハーフからヘスターを抑え込んだネトは、頭を抱えてダースを狙う。ヘスターは手首を掴んで防御、一度は立ち上がるもネトがボディロックから再びテイクダウンへ。

残り90秒、ヘスターはキムラアームロックを狙うも、腕を抜いたネトが細かいパンチを落す。腰をコントロールしたネトのパウンドの勢いが強まると、ヘスターは顔を抱えるように。再び手首を掴んで防御に入るヘスターだが、背中の後で右腕を取られ、ニアマウントを許す。残り10秒を切ってマウントを完成させたネトが初回を取った。

2R、ヘスターの右ミドルを受けたネト、初回の抑え込みで体力を消耗しているのか動きが重い。ヘスターは右ストレートを打ち込むと、続いてボディストレートをヒットさせる。ローで姿勢を乱したネト、首相撲からのヒザ蹴りも勢いが感じられない。対してヘスターは左ジャブ2発を放ち、エルボーを狙う。ここは空振りとなったが、とにかくネトの動きが悪い。続くネトのダブルレッグからシングルに、ヘスターは腰をコントロールされてなお腰に乗せて投げを決める。

それでもさすがに柔術黒帯世界王者のネトは、ディープハーフからアッサリとバーサルを決め、マウントを奪取する。残り90秒、ヘスターの左腕をルタリーブリ流のマフラー・フックで固定しパンチをネトが落していく。フックが解けてもパンチを受けるヘスター、ネトはハーフに戻されなおトップで試合を支配し、キムラを狙う。ヘスターはここを凌ぎ切ったが、ポイント的には微妙なラウンドとなった。

最終回、フックで前進しボディブローからパンチのプレッシャーを強めるヘスターに、ネトは組みついて引き込む。寝技に付き合わないヘスターは、立ち上がったネトにフックを振るい続ける。しかし、この大事な局面で足を滑らせ、ネトにトップを奪われてしまう。ブレイクが掛からないよう動き続けることが必要なネトはハーフからマウントへ。

両足をクロスし盤石の抑え込みを見せたネトだが、右ヒザを立てたところでヘスターのブリッジでリバーサルされる。バタフライ・ガードからクローズドに移行したところで重いパウンドを受けたネトが、頭を引き寄せて完全ディフェンス・モードに。残り1分を切り、足がオープンになるとヘスターが立ち上る。レフェリーに促されスタンドに戻ったネトをヘスターのフックが襲う。ネトはそれでも最後にダブルレッグでテイクダウン。そのままトップで試合を終えたが、果たしてジャッジはどのように判断するか。結果、やはり打撃で攻勢のヘスターが2-1でネトを下した。これでUFC4連勝としたヘスターが、ミドル級でジワリと存在感を増すことになった。

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