【UFC FX02】サイラーがUFCデビューのミラーを下す
<フェザー級/5分3R>
スティーブン・サイラー(米国)
Def.判定3-0:29-28、29-28、29-28
コール・ミラー(米国)
右ローからパンチを伸ばすサイラーは、蹴り足を掴んでテイクダウンを奪う。深追いせず、スタンドの打撃戦を続けるサイラーに対し、ミラーも右ストレートを打ち込む。右ワキを差してケージにミラーを押し込んだサイラーは、自ら距離をとって前に出るが、右フックを受ける。
パンチを受けてなお、左右のパンチで前に出るサイラー。ミラーはやや動きが重いようにも見える。サイラーは左から右を放ち、組みついていくがテイクダウンを奪えない。体を入れ替えたミラーが、左ジャブから右を見せ、首相撲の体勢に入ろうとするが、サイラーは構わず左右のフックを打ち込む。
サイラーの勢いに、押された形だったミラーは残り10秒でテイクダウンを狙うも、ギロチンで切り替えしたサイラーがトップを奪い1Rを戦い終える。2R、鋭い右ローを蹴り込み、右アッパーを見せるサイラー。ミラーはケージに詰められて、ヒザからエルボーを放つも、左右のフックを連続で受ける。
テイクダウン狙いで組みついたミラーに対し、サイラーはケージを背にして倒れない。ケージ際を歩くように倒れないサイラーは、外掛けに尻餅こそつかされるが、すぐに立ち上がる。左ジャブを連続で決めるサイラーは、ハンドスピードが速く、右ストレートをミラーの顔面に打ち込む。
ミラーもケージ際に左フックをヒットさせ、一瞬サイラーの動きを止めるが、反撃を受けて自ら距離を取る。それでもショートフックを連続で決めたミラーは、やや動きが落ちたサイラーにパンチ主体で攻める。
ボディフックから、ワンツーを決めペースを譲らないサイラーは、組みついてミラーをケージに押し込む。ミラーは態勢を入れ替え、首相撲からヒザを突き上げる。しかし、サイラーのパンチに対し、シングルレッグを仕掛けるなど、打ち負けている印象を拭えないまま最終ラウンドを迎えた。
前に出るサイラー、足を使ってジャブを伸ばすミラー。そのミラーの右ローに、右フックを合わせたサイラーは、左ジャブから右ボディフックを放つ。ミラーの右ハイをもろともせず、右フックを伸ばすサイラーだが、ミラーの左から右が彼の顔面を襲う。
殴られた直後に、ペースが上がるサイラーは右フックをヒットさせ、さらに左の相打ちでも打ち勝つ。ミラーは左ジャブを伸ばすが、左フックから右ストレートを顔面に受けて、思わず距離を取る。ダブルレッグを仕掛けるなど、攻撃を散らすサイラーに対し、ミラーが左フックを打ち込む。
さらに前蹴りで距離を取るミラーは首相撲の体勢に入る。ケージにサイラーを押し込むも、逃げられたミラーは打撃戦で左ストレートをヒット。残り90秒になり、ミラーはサイラーをケージに押し込むも、テイクダウンを奪えないまま細かいヒザを蹴り込む。
ミラーはサイラーの首相撲に合わせ、腰に組みついてテイクダウンを奪うと、ニアマウントからパウンドを落とし、さらにパンチを落とす。胸を合わせに来たサイラーに、ギロチンを仕掛けて再び引き込ませたミラー。ここでタイムアップとなり、ジャッジ3者とも29-28でサイラーを支持、UFCフェザー級デビューのミラーを下した。