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【RFC15】42歳、梅田恒介。「やって来た練習を正解にしたい」

Kosuke Umeda

【写真】計量を終え、ホッと一息ついた梅田恒介。衰えを知らぬ向上心の持ち主だ (C)MMAPLNAET

31日(土・現地時間)、韓国ウォンジュのチアック体育館で開催されるRFC15でキル・ヨンボックと対戦する梅田恒介。今大会で対戦するヨンボックは豪快なバックスープレックスを武器に持つ強豪レスラーで、組み・テイクダウンを武器とする梅田とは緊張感あるテイクダウン勝負が予想される。

今年で42歳を迎える梅田は「自分がやってきた練習を正解にさせたい」とこの試合のテーマを語ってくれた。

――昨年10月以来のRFC参戦となる梅田選手です。計量を終えた今の心境を聞かせてもらえますか。

「最近は計量オーバーの話題が多いので、まずは自分がしっかり計量をクリアできてホッとしました」

――梅田選手は基本的にどのくらい体重を落とすのですか。

「10kgちょっとは落としています。韓国の試合は何度も経験しているので、調整はそこまで難しくはなかったです」

――先ほどは計量オーバーの話が出ましたが、梅田選手も昨年6月にキム・チャンヒョン(アームバー・キム)が計量オーバーで試合が中止になるということもありました。

「はい。初めて自分が韓国で試合をした大会(2009年8月16日『FMC』)でもトラブルがあったのを目の当たりにしていたんで、ある程度は何が起こってもおかしくないという覚悟はできています(苦笑)。とにかく今回は自分も相手もちゃんと計量をクリアしてホッとしています」

Umeda vs Gil【写真】キル・ヨンボックとの年齢差は13歳、肌年齢にそんな差は見られない(C)MMAPLANET

――対戦相手のキル・ヨンボックにはどんな印象を持っていますか。

「レスリングベースで身体が強い人って感じですかね」

――組み& テイクダウンを軸に戦う、ある意味やることが分かりやすいタイプだと思います。

「自分も組みの選手だからお互いに分かりやすいですよね。面白い試合をしないことも含めて(笑)」

――ずばりレスリングの攻防でがっぷり四つに組み合う展開になりそうですか。

「どうでしょうね…相手がどう出るかだと思います。過去の試合映像を見てもオーソドックス×オーソドックスの試合ばかりで、自分と同じサウスポーとはやっていないみたいなんですよ。だからサウスポーの自分に対してどんな戦い方をしてくるんだろう?とは思います」

――その相手に対してどんな練習を積んできましたか。

「自分の持ち味を出す練習ともっと細かく壁際や寝かせる技術を突き詰めてやってきたつもりです」

――梅田選手はスタイル的にリングよりもケージの方がやりやすいですか。

「やっぱりケージがやりやすいですかね。多少はブレイクが早くなったとは言ってもケージの方が(組みの攻防を)見てくれますからね。いい方向だけで考えればケージです」

――ケージの使い方は得意ですか。

「まあ…自然と練習でそうなっている感じですよね。だからそれを今度の試合でも出したいです」

――調整に関しては韓国でも問題ないということでしたが、試合をする上でアウェーに乗り込んでいると感じることはありますか。

「RFCは特に相手への声援がすごくて盛り上がるのを感じました。前回も緊張していないつもりだったんですけど、周りから『緊張していましたよ』と言われました。そうやってこっちの気持ちに入ってくるくらい、対戦相手への声援がすごいです」

――自分が勝つイメージは出来ていますか。

「つまらない試合をして勝ちます(笑)。自分はつまらない試合になれば勝てるタイプなんで。まぁ…練習でやってきたことを出せれば勝てると思うし、それを出せるように頑張るだけですね」

――前回のRFCでKO負けということで、勝利に拘る試合になると。

「勝つときはつまらない試合で、負ける時は派手に散るのが自分ですけど、今回は本当に勝ちたいですね。勝って自分がやってきた練習を正解にさせたいです」

――R-BLOOD以外ではどちらで練習しているのですか。

「パラエストラ松戸、DEEPジム、T-BLOODですね」

――色々な場所で培ってきたものを試合で見せることがテーマですね。

「年齢がいっていても技術を覚えて強くなっていることを感じているし、それを感じなくなったら例え下のレベルでも格闘技をやっていられないと思うんで。だからそれを試合で見せて、勝ちという結果を残したいです」

■RFC15対戦カード

<チュモギオンダスペシャ・ヘビー級/5分2R>
パク・ヒョンウ(韓国)
キム・ジェフン(韓国)

<フェザー級/5分5R>
ソ・ドゥウォン(韓国)
ヨアキム・ハンセン(ノルウェー)

<ミドル級/5分3R>
ミノワマン(日本)
パク・ジョンギョ(韓国)

<バンタム級/5分3R>
田村一聖(日本)
キム・スーチョル(韓国)

<フェザー級/5分3R>
キル・ヨンボック(韓国)
梅田恒介(日本)

■Young Guns14対戦カード

<バンタム級/5分2R>
キム・ホジュン(韓国)
チョ・ヨンスン(韓国)

<フライ級/5分2R>
キム・ソクヨン(韓国)
クァク・ジョンヒョン(韓国)

<キャッチウェイト/5分2R>
キム・デソン(韓国)
イ・チャンホ(韓国)

<フェザー級/5分2R>
タイロン・ヘンダーソン(米国)
オ・ホテク(韓国)

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