【Bellator120】ヤマウチ、引き込んでしまうも逃げ切り勝利
<フェザー級/5分3R>
ゴイチ・ヤマウチ(ブラジル)
Def.3-0:29-28,29-28,29-28
マイク・リッチマン(米国)
右へ移動するサウスポーのリッチマンに、ヤマウチが右ローを放つと急所を直撃。いきなり試合は中断される。再開後、ヤマウチは右ミドルから右ロー、さらに右ミドルからヒザ蹴りを繰り出す。そのまま組んだヤマウチはリッチマンをケージに押し込むも、両ワキを差したリッチマンが体を入れかえる。距離を取ったリッチマンがヤマウチの右ミドルに左ストレートを合わせる。リッチマンは左ハイから左ストレート、左ボディ。圧力を感じるようになったヤマウチが下がると、リッチマンが組みついてハイクロッチから尻餅をつかせる。すぐに立ち上がったリッチマン。ヤマウチもスタンドに戻るが、左ボディを受けてここでも下がってしまう。
ヤマウチは距離を詰めて、左右のフックを連続で打ち込み、さらに左フックをクリーンヒットさせる。たまらずに組みついたリッチマンだが、このパンチの連打で初回は微妙なラウンドとなったか。2R、リッチマンが左ハイをまずは見せるが、ヤマウチは距離を詰めて首相撲からヒザを突き上げる。距離を取ろうとしたリッチマンに、テンカオを決めたヤマウチは組まれても逆にテイクダウンを奪う。左右のパウンドから足をコントロールしてリッチマンを立たせないヤマウチ。リッチマンの立ち際にもヒザを入れたヤマウチは、ボディを受けても左に回りフックを連続で放つ。サウスポーに構えたヤマウチの前蹴りがリッチマンの顔面を蹴り抜く。
サウスポーのまま戦うヤマウチが右ジャブを伸ばし、右ミドル。オーソに戻すと自らの左ハイでバランスを崩したリッチマンを追いかける。リッチマンも左ボディから左ミドルと腹を攻める。今度はヤマウチが組みつくも、リッチマンがシングルからリフトアップ。ここは着地したヤマウチが2Rをモノにした。
最終回、右ローから左ストレートで前に出るリッチマン。ヤマウチはシングルで組みつくも、リッチマンのギロチンを引き込んで逃れる。こうなると極めが必要になるヤマウチだが、リッチマンはサブミッションディフェンスには長けている。ワキを締めるリッチマンはヤマウチにリストを取らせない。キムラからスイープ狙いのヤマウチは、リッチマンの反応にオモプラッタを合わせようとするが、形にも入れない。
ヤマウチのハイガードからラバーガードに、右手を脱いだリッチマンがパウンドを落す。足をすくわせないリッチマンのトップキープが続く。足をすくっての腕十字も防がれたヤマウチ、仕掛けているが、北米MMAはこれではポイントを失ってしまう。ヤマウチが腰を切りに掛かると、すぐに正面に移動するリッチマンは三角絞めを抜いて細かいパウンドを落す。残り50秒、ブレイクが掛かり試合は最後の局面へ。左ミドルから前に出るリッチマンに対し、ヤマウチは距離を計るうちに時間が無くなり、右ミドルを2発ブロックされたところでタイムアップに。
直後に両手を挙げたヤマウチは、1Rを自らのラウンドにしたのかジャッジ3者が29-28をつける判定勝ちを手にした。