【UFC Fox02】十本指ギロチン、カモージ乱戦制す
<ミドル級/5分3R>
クリス・カモージ(米国)
Def.3R1分08秒 by ギロチン
ダスティン・ジェコビー(米国)
サウスポーのカモージが、ワンツーから左をヒットさせると、ジャコビーは右ミドルを返していく。カモージのローがジャコビーの急所を直撃し、試合は一時中断するが、すぐに再開される。
カモージの左が再びジャコビーの顔面を襲い、続くジャコビーのローが、今度はカモージの急所にヒット。再開後、思い切り右アッパーを振るうジャコビーだが、カモージはスウェイでかわすと、スイッチしてサウスポーに構えたジャコビーのパンチがヒットする。
オーソに戻したジャコビー、左へステップを踏むカモージ、ともにパンチを放つ際、ガードが下がるのが気になる。ジャコビーは小刻みにスイッチを繰り返すようになり、残り1分でカモージが狙ったテイクダウンを防御すると、ガードを高くしてパンチを繰り出していく。
しかし、終了間際にカモージの右フックがジャコビーの顔面を捉えダウンを奪う。すぐにジャコビーも立ち上がったが、反撃の機会はなく初回はタイムアップに。
2R、相変わらずスイッチを繰り返すジャコビーだが、パンチもジャンピングニーも距離が合わない。逆にカモージの右フックがヒット。カモージはジャコビーの構えが変わるたびに、しっかりとアウトサイドへ回るようにステップの方向を変えて戦う。
左から右をヒットさせたカモージは、さらに右ジャブから右ローを蹴り込む。右ジャブでジャコビーの前進を止めると、ここでもジャコビーのローがカモージの急所を直撃してしまう。
少しのインターバル後、カモージは右ジャブから左ハイ、左ローと蹴り技を交えて前に出る。ジャコビーも主導権を譲るまいとパンチを伸ばしていく。残り90秒、カモージもスイッチしオーソで構え、両者が単発のパンチとカウンター狙いを繰り返すなど、試合は荒れた打撃戦に。
ステップバックとステップインを繰り返す両者。2Rは決定的なシーンが訪れないまま終了、精度でカモージのラウンドか? 迎えた最終回、カモージは右ジャブから左ストレートを伸ばす。ジャコビーもボディから、左フックを振り回す。直後のパンチの交換のあと、カモージの右ローでバランスを崩したジャコビーが、すぐに組みつきにいく。
がぶりからそのまま、ジャコビーの頭部を腹部の前で固定し、ロックした腕を突き上げる。首が曲がったような形で、ネックロックが極まったジャコビーは溜まらずタップ。カモージは、勝利者インタビューで、従来のギロチンのクラッチでなかった理由を「2Rに左の指を負傷していたから。だから10フィンガー・ギロチンを極めたんだ」と語った。