【UFC】GSP二世&SFからジョンソン、対戦カード決定
20日(火・現地時間)、UFCより2012年開催の4大会に関して、3つの新カード、そして1つのカード変更が発表された。
【写真】打撃中心で組みもグラウンドもこなすローリー・マクドナルド。GSP二世と言われることも多い期待のファイターだ(C) MMAPLANET
まず3月24日(土・同)にカナダはモントリオールのベル・センターで開催されるUFC145で、ブリティッシュ・コロンビア州出身だがモントリオールのトライスター・ジムに所属するローリー・マクドナルドが、チェ・ミリズと対戦することが、ダナ・ホワイトより明らかにされた。
キャリア13戦12勝1敗の22歳、今年もネイト・ディアズとマイク・パイルという強豪から、圧倒的な勝利を収めているMMAの未来を任されたファイターであるマクドナルド。その彼とアウェイの地で対戦するのは、11月のUFC138=英国バーミンガム大会で満を持してオクタゴンデビューを果たし、クリス・コープを40秒TKOで下したチェ・ミルズだ。
レスリングではマクドナルドに譲るが、ブラジリアン柔術をやり込んだ積極的なガードワークも持ち味のミルズ。圧倒的なパウンドの威力を誇るマクドナルドに、そのガードワークが通用するかが勝負の鍵を握ることになるだろう。
続いてカードが発表されたのは2月15日(水・同)のUFC on Fuelで、エルサルバドル出身モントリオール在住のイヴァン・メンジバーが、TUFシーズン14出演のジョン・アルバートと対戦するバンタム級の一戦。アルバートは12月のTUFフィナーレでダスティン・ペイグを僅か69秒で倒しており、早くも2戦目が決まったことになる。
一方、前回のニック・ペース戦では、減量に失敗しキャッチウェイト戦となったメンジバー。今回はしっかりと調整し、キャリア42戦目となる”プライド・オブ・エルサルバドル”の誇りを見せることを期待したい。
対戦カードの変更は、1月14日(土・同)UFC142、リオ大会から。ライトヘビー級に出場予定だったブルガリアのスタニシラフ・ネドコフの負傷により、カイオ・マガリャエスがUFCデビューを飾り、ファービオ・マルドナドと対戦することとなった。
今回の発表で、一際目を引いたのが、1月28日(土・同)のUFC FOX02シカゴ大会で組まれたヘビー級のマッチ・アップ、ジョーイ・ベルトラン×レイバー・ジョンソン戦だ。UFC3勝3敗のベルトランが対戦するジョンソンは、過去2年ストライクフォース・ヘビー級で戦ってきたハードパンチャーだ。
【写真】15勝5敗のレイバー・ジョンソン、SHOWTIMEで見られたファイターのUFC転出はやはり期待値が高くなる(C) KEITH MILLS
先のSHOWTIMEとストライクフォースの会見で、ヘビー級戦の打ちきりをスコット・コーカーが明言したが、ヘビー級ワールドGPが行われる前に、早くもストライクフォース・ヘビー級から転出するファイターが現れることになる。
かつて銃撃を受け、奇跡の復活を果たしたジョンソンも、現在は2連敗中。UFC転出を機に、タイトル・トラック上でも復活となるか。また、負傷が癒えるのが待たれるシェーン・デルロサリオやチャド・グリッグスらトップ以下のファイターもUFC転向が認められるのか、ストライクフォース・ヘビー級勢の動向も気になるところだ。