【BFC59】シーズン5バンタム級T決勝=ダンタス×ヴィラ
ベラトールFCシーズン5最終戦、BFC59が26日(土・現地時間)にニュージャージー州アトランティックシティのシーザース・アトランティックシティで開催され、ヘビー級とバンタム級、2階級のトーナメント・ファイナルが組まれている。
【写真】22歳にしては幼さが残るドゥドゥ・ダンタスだが、気持ちの強さは天下一品。キャリア13勝目と世界タイトル初戴冠を目指す (C) KEITH MILLS
大味過ぎるのが、逆にうけている感があるヘビー級トーナメントとは対照的に、非常にクォリティが高い激闘が繰り広げられてきたバンタム級トーナメント決勝は、ヴィラ×ダンタス。打撃を使うレスラー×柔術家の対戦となった。
トーナメント初戦で1階級上の世界王者ジョー・ウォーレンを豪快にKOしたヴィラだが、準決勝ではダンタスの同門ロウロに苦戦。打撃のクリーンヒットはおろか、クリーン・テイクダウンを奪うこともできず、アグレッシブさで星を拾ったような勝利であった。
ノヴァ流柔術ベースのMMAは、今やUFC世界ミドル級王者ジョゼ・アルドの影響もあり、打撃を全面に押し出してくるケースも少なくない。それが原因でか、自らのルーツを忘れバランスを崩す選手も見られるが、ドゥドゥは打撃の成長とともに強さを増しているファイターだ。
■BFCシーズン5バンタム級トーナメントの軌跡
[1回戦]
・エド・ウェスト×ルイス・ノゲイラ
・マルコ・ロウロ×チェイス・ビービ
・ドゥドゥ・ダンタス×ウィルソン・ヘイス
・アレクシス・ヴィラ×ジョー・ウォーレン
そのロウロが以前、ノンタイトル戦でウォーレンに判定負けしたことで、ノヴァウニオンとしてリベンジを果たしたいと闘志を燃やしていたドゥドゥが、今度はヴィラにブラジル軽量級トップ・アカデミーの意地を見せる戦いに挑む。
ウィルソン・ヘイス戦では飛びヒザ蹴りでKO勝ちしているが、ドゥドゥの軸にあるのは、あくまでもグラップリングだ。組みついてバックを奪取するという彼の強さを、倒すこともできる打撃がさらに引き出している。
【写真】ロウロ戦では、ミドルやハイも見せたが、これはドゥドゥに組みつくチャンスを与えそうな攻撃だ (C) KEITH MILLS
運動能力で優り、トップを取れば判定勝ちしやすくなるという利点をヴィラがついてくると思われるが、打撃の展開でプレッシャーを与えることができれば、ヴィラのテイクダウンを殺し、自ら組みつく可能性を高めることができる。
ドゥドゥのKO可能な威嚇=打撃にヴィラがどのような反応を示すか。プレッシャーに負けず、正真正銘のKOパンチとテイクダウンでドゥドゥを削ることができれば、ヴィラに勝利は大きく傾くことになるだろう。
■BFC59主な対戦カード
<ヘビー級トーナメント決勝/5分3R>
チアゴ・サントス(ブラジル)
エリック・プリンドル(米国)
<バンタム級トーナメント決勝/5分3R>
アレクシス・ヴィラ(キューバ)
エドゥアウド・ダンタス(ブラジル)
<ライト級/5分3R>
カート・ペレグリーノ(米国)
パトリッキー・フレイレ(ブラジル)
<ライト級/5分3R>
フィリップ・ノヴァー(米国)
マルチン・ヘルド(ポーランド)