【TPF10】スピード×スイッチ=モンタギュー×マッコール
【写真】第2代TPFフライ級王者ダレル・モンタギュー。スピードが信条のファイターだ (C) Jeff Sherdog
5日(金・現地時間)にカリフォルニア・セントラルバレーのリムーアは、タチパレス・ホテル&カジノで開催されるタチパレス・ファイツ=TPF。日本からマモルが出場する同大会のメインは、TPFフライ級選手権試合ダレル・モンタギュー×イアン・マッコールだ。
ダレル・モンタギューは2月にユリシーズ・ゴメスを5R、判定で破り王座についたファイターで、MMA戦績は9勝1敗。その1敗は、ストライクフォースで高谷裕之を破ったロベルト・ペラルタにつけられたものだ。ミレニアMMA所属で、スピードのある打撃が持ち味だが、絞め技での一本勝ちも2度経験しており、足関節からスピーディーなリバーサルを見せることもあるトータル・ファイターだ。
王座を奪った一戦では、ジャブでユリシーズの前進を阻み、組み技師にテイクダウンを許さないよう徹底して戦っていたが、本来は距離をコントロールし倒すことを信条としている。KO勝ちのフィニッシュもパンチだけでなく、ミドルキック、さらにはスピニングバックフィストと多彩で、上体はサウスポーながら軸足を入れかえ、相手を混乱させるスイッチワークも使いこなす。
【写真】イアン・マッコールは腕っぷしの強さ、喧嘩度胸も相当なもの。WECバンタム級では結果を残せなかったので、フライ級で真価を発揮したい (C) MMAPLANET
スイッチワークといえばドミニク・クルーズが有名だが、この挑戦者マッコールも対戦相手の意識を散らし、ヒザやエルボーでダメージを与えるためにスイッチを多用する。
ドミニクのスイッチを究極と位置づけてなお、マッコールのソレもかなりのレベルにある。スイッチから攻撃手段は、モンタギューと比較するとマッコールの引き出しの方が多いか。寝技でもジヴァ・サンタナの教えを受けるマッコールだが、グラウンドで勝負を掛けるならば、そのテイクダウンの攻防が大切になってくる。
モンタギューのジャブとミドル、首相撲からのヒザ攻撃が、マッコールのテイクダウンを阻むようだと、王座初防衛が近くなる。そのモンタギューの打撃を阻止するためのマッコールのスイッチでもあり、5Rという長丁場を考えると長い神経戦が続く可能性もあるだろう。寝技勝負になっても、面白い試合になるが、二人のスピードがそれを許さないだろう。
■TPF10対戦カード
<TPFフライ級選手権/5分5R>
[王者]ダレル・モンタギュー(米国)
[挑戦者]イアン・マッコール(米国)
<TPFフェザー級選手権/5分5R>
ジョー・ソト(米国)
エディ・ヤギン(米国)
<ミドル級/5分3R>
ダグ・マーシャル(米国)
ジヴァ・サンタナ(ブラジル)
<フライ級/5分3R>
ジュスエー・フォルミガ(ブラジル)
マモル(日本)
<フライ級/5分3R>
ユリシーズ・ゴメス(米国)
ドリュー・ビットナー(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ホルヘ・ロペス(米国)
デヴィッド・マーシャル(米国)
<ウェルター級/5分3R>
フィル・コリンズ(米国)
ケニー・エント(米国)
<フェザー級/5分3R>
アート・アーシニーガ(米国)
アンディ・ミランダ(米国)
<フェザー級/5分3R>
ブラッド・マクドナルド(米国)
クリス・タンゴナン(米国)