【BFC51】シーズン5バンタム級Tは、豪華布陣で9/24開幕
【写真】非常に興味深い出場選手が出揃ったベラトールFCシーズン5バンタム級トーナメント。上段左からジョー・ウォーレン、アレックス・ヴィラ、エド・ウェスト、ルイス・ノゲイラ。下段左からドゥドゥ・ダンタス、ジョー・ソト、チェイス・ビービ、マルコ・ロウロ (C) KEITH MILLS, GONGKAKUOTGI and MMAPLANET
9月10日(土・現地時間)に開幕するベラトールFC5、その3週目の開催となるBFC51でバンタム級トーナメント準々決勝が24日(土・同)に行われ、そこに参加する8名のファイターが28日(火・同)に明らかとなった。
シーズン3でザック・マコウスキーが王者についたBFC世界バンタム級。その挑戦者を決めるトーナメント出場選手は、早くもマコウスキーの王座が風前の灯と感じられるような、強豪な顔ぶれが出揃った。
まずは7月にフェザー級王座防衛戦を控えるジョー・ウォーレンが、バンタム級に階級を下げ、ダブルクラウンを目指すこととなった。2006年中国の広州で開かれたレスリング世界選手権グレコローマンレスリング60キロを制しているウォーレンは、どちらかといえばフェザー級よりも、バンタム級の方が適正体重といえる。
とはいえ、組み技オンリーのレスリングとMMAでは体のつくりは違ってくる。加えて2012年ロンドン五輪出場を目指すウォーレンは、12月に五輪予選に出場するという話も伝わっていたが、同トーナメントを勝ち進めば、ファイナルは11月開催、早くても10月終わりということになる。この点を踏まえてレスリング復帰との関連も含め、気になるウォーレンの参戦だ。
そのグレコ世界選手権金メダリストは、緒戦で五輪フリー銅メダリストと対戦することになった。その相手とは、1996年アトランタ五輪フリースタイルレスリング48キロ級銅メダル、世界大会では93年と94年で金メダルを獲得しているアレックス・ヴィラだ。
現在40歳のヴィラ。キューバのレスラーはATTに所属し、最近ではKJ・ヌーンを下したホルヘ・マスヴィダルのセコンドを務めていた。MMAでは9戦9勝、トップどころとの対戦はないが、MMA界に軽量級の鉄人が誕生するかもしれない。
この他、初代BFC世界フェザー級王者でウォーレンにベルトを奪われたジョー・ソトも階級を落して、バンタム級王座を目指すこととなった。8月5日(金・同)にTPFフェザー級ベルトを賭けてエディ・ヤギンと対戦することが決定しており、この辺りに人材の確保優先のMMA事情がうかがえる。
そのソトと対戦するのは、修斗でも活躍したエドゥアウド・ダンタス。22歳と同トーナメント出場選手で最年少のドゥドゥは、キャリア10勝2敗でプロ修斗フェザー級(※132ポンド)に挑戦し、上田将勝に敗れたのが事実上、唯一の敗北(他の一敗は、勢いに乗ってグラウンド状態の相手に蹴りを入れ、反則負けになった試合)だ。テイクダウンからグラウンドを支配するスタイルは、打撃戦を避ければ判定では厳しい状況になるため、ソト戦は厳しい戦いになることが予想される。
ドゥドゥと同門、ノヴァウニオンからはベテランのマルコ・ロウロもトーナメントのルースターに加わっている。WECでは結果を残せなかったロウロだが、リングオブコンバットを経てBFC出場、判定で敗れたもののシーズン4で、ウォーレンを追い込んでいる。
ロウロの対戦相手は、そのWECバンタム級の頂点に立ったこともあるチェイス・ビービ。長い不振からようやく脱却し、現在4連勝中の彼はシーズン4でホセ・ベガを破り同トーナメント出場が決定した。この他、シーズン3トーナメント準優勝のエド・ウェスト、シーズン5のアンダーカードで鮮烈な印象を残したブラジルのレスリング王者ルイス・ノゲイラと、楽しみなファイターが揃っているシーズン5バンタム級トーナメント。日本人選手の参加がないのは寂しいところだ。
■BFC51 主な対戦カード
<バンタム級トーナメント準々決勝/5分3R>
ジョー・ウォーレン(米国)
アレックス・ヴィラ(キューバ)
<バンタム級トーナメント準々決勝/5分3R>
エド・ウェスト(米国)
ルイス・ノゲイラ(ブラジル)
<バンタム級トーナメント準々決勝/5分3R>
ジョー・ソト(米国)
エドゥアウド・ダンタス(ブラジル)
<バンタム級トーナメント準々決勝/5分3R>
チェイス・ビービ(米国)
マルコ・ロウロ(ブラジル)