【Shooto Boxing2026#06】片山魁が地元・愛知でムエタイ戦士と対戦「バチっと今年のSBを締める」
明日8日(日)、愛知県刈谷市あいおいホールで開催される「SHOOT BOXING 2026 act.6 in AICHI」で、シュートボクシング(SB)日本バンタム級王者の片山魁がタイのコンティエット・コーンパサージムと対戦する。
Text by Takumi Nakamura
アマチュア時代はSBだけでなくキック、空手、柔術の大会でも実績を残し、2024年10月に16歳の若さでプロデビュー。昨年2つの黒星を喫したものの、今年に入って再び勝ち星を積み重ねて、6月に佐藤執斗を下してSB日本バンタム級王座を獲得。17歳(当時)での王座戴冠というSB史上最年少記録(男子)を樹立した。
今回はSBのナンバーシリーズとして初の愛知大会でメインイベントを任され、プロムエタイ協会南部王者のコンティエットとの対戦が決定。SBの次代を担う王者として意気込みを語ってくれた。
――片山選手にとっては6月に佐藤執斗選手に判定勝利してSB日本バンタム級王座を獲得して以来の試合となります。まずはあの試合を振り返ってもらえますか。
「試合前や練習の中では、チャンピオン相手でも圧倒して勝つことが作戦だったんですけど、いざ戦ってみると佐藤選手の経験など色んなものを感じて、すごくやりづらかった部分はあったのかなと思います」
――試合を迎えるまではプレッシャーはなかったですか。
「特別タイトルマッチだからという意識はあまりなくて、プレッシャーもなく、いつも通りの感じで練習できたと思います」
――では実際に肌を合わせてみて、佐藤選手の老獪さや巧さを感じましたか。
「はい。本当に自分に上手く戦わせてくれないなというのは、すごく感じた部分ではありました。僕が対策していた通りの動きはしてきたんですけど、いざ戦ってみるとそれがすごくやりづらかったなと思います」
――そのなかで試合中のどの辺りから手応えを感じていましたか。
「やっぱり後半ですね。練習の時点で1~3Rは苦戦するだろうなと思っていて、自分がポイントを取るとしたら後半かなと思っていたので、その通りの試合にはなったかなと思います。佐藤選手とやるんだったら3Rよりも5Rの方がやりやすいかなと思っていました」
――実際にベルトを巻いてどんな変化がありましたか。
「僕自身はそんなに変わってないかもしれないですね。ただベルトを獲ったことで色んな挑戦ができると思いますし、周りのみなさんがすごく喜んでくれることが嬉しかったです」
――周りが喜んでくれることで自分も嬉しくなる、と。
「本当にそれは思いましたね。一緒に練習している人や普段から試合を見てくれている人が泣いてくれて、それがすごい嬉しかったですし、これからも頑張ろうと思いました」
――片山選手もアマチュア時代に多くの大会で優勝してきたと思いますが、プロのベルトはそれとは違うものでしたか。
「アマチュアは勝っても負けても次がありますけど、プロで一つ負けると、やっぱり一歩下がることになると思うので、そういった部分ではプロの重みを感じた試合ですね」
――例えば片山選手も昨年8月の長谷川海翔戦、10月の渡部蕾戦で負けを経験していますが、あの2試合で感じことは何ですか。
「アマチュア時代にずっと勝ち続けていた時もあったんで、自分では感じていないつもりでも、やっぱりプレッシャーはあったのかなと思います。それはプロになっても同じで、去年負けを経験したことで逆に吹っ切れたじゃないですけど、それから殻を破れたかなというのは思います。プロになってからは経験がすごく大事だと思っているので、そういった意味ではプラスに考えてやっていくことが出来ました」
――そして今大会はナンバーシリーズとしては初の愛知大会となります。最初にオファーを受けた時はどんな心境でしたか。
「愛知でナンバーシリーズをやると思っていなかったので少し驚きました。どうしても地元には東京まで応援に来るのが難しい人もいるので、そういった部分で(愛知大会は)すごくありがたいなと思います。会場に来てくれる人たちにしっかりいい勝ち方を見せたいです」
――前回の佐藤戦以降、どんなことを意識して練習してきましたか。
「相手が決まってからもそうですけど、自分の穴をどんどん埋めていくことは意識していました。フィジカルの部分もそうですし、組みの部分もそうですし。今回約5カ月ほど試合が空いて、色々と見つめ直す機会にもなったので、今回は進化した姿が見せられるんじゃないかなと思います」
――片山選手は自分の穴を埋める作業をする上で試合映像を見返したり、トレーナーと話し合ったり、どういう方法を取っていますか。
「僕自身、相手の対策など研究することがあまり好きじゃないんですよ。だからそこは会長が全部考えてくれていますね。実際に会長の言う通りになりますし、僕も考えながらですけど、基本的に会長が考えてくれることが多いです」
――試合間隔は空きましたが、色々と技を増やすことが出来ましたか。
「そうですね、元々自分は色んな技をどんどんやってきたんですけど、もっともっとその数を増やして、常に試合で出せるように準備はしています」
――片山選手が新しい技を覚える・ひらめく時はどういうパターンが多いのですか。
「練習中に自分で『これ、当たりそうだな』と思うこともありますし、会長から『このタイミングでこういう技を使えるんじゃないかな』と言われたり、そういうところからスパーリングで試しながら覚えていくことが多いですね。あとはミット打ちで常に技を強化して、しっかりスパーリングで使えるようにすることは意識してやっている感じです」
――ちなみにまだ試合で見せていない・出していない技はありますか。
「はい。僕はシュートボクサーなので、組みの部分ではまだまだ出せてないものが多いので、これからそういった面でもしっかり技を出していきたいなと思います」
――片山選手はアマチュア時代にSB以外にもキック、柔術、空手と様々な競技で試合をしていましたが、試合をするルールによって練習メニューを変えるのですか。
「柔術は基本的に毎週やっていて、空手は試合が決まった時に練習するという感じでした」
――片山選手は柔術ではどういうスタイルなのですか。
「上から攻めるのが得意で、上から三角絞めを極めるのが得意です」
――柔術の練習がSBに活きる部分もありますか。
「はい。グラップリングじゃないですけど、道衣を着ないで立ちだけの組み技のスパーリングをやりますし、その特に組み際の攻防はすごく意識しています」
――今大会ではプロムエタイ協会南部王者のコンティエット・コーンパサージムと対戦することとなりました。どんな印象を持っていますか。
「ムエタイの選手なので蹴りはしっかり警戒しています。ただタイプ的にムエタイでも自分から前に出て来て、そこからローを蹴ったりしてくる選手なので、そこは自分が戦いやすいように距離作って戦おうかなと思います」
――今回は愛知大会のメインイベントであり、2026年のSBを締める試合でもあります。そういった大役を任されたことをどう感じていますか。
「こういう試合に選ばれて、周りから期待してもらっていることをすごく感じています。そこで変にプレッシャーを持たずに、いつも通りの試合をして、しっかりバチっと今年最後を締めたいと思います」
――10月の後楽園大会も非常に盛り上がった大会でしたが、あれ以上に盛り上げたいという想いはありますか。
「そうですね。今回初メインでもあるので、派手に大会を締めて、これからは後楽園でもどんどんメインを張れるような選手になりたいと思います。そういう意味でも今回はすごく大事な試合だと思っています」
――SBは今年“新章”というテーマを打ち出して、片山選手も今後のSBを担う選手として期待されていると思います。そういった期待に応えられる選手になりたいですか。
「はい。自分自身がそうしていきたいという部分はすごくあるので、周りの人たちに付いてきてもらえるようにしっかり頑張りたいです」
――いずれSBと言えば片山魁と言われるような存在を目指していますか。
「はい。僕もそう言われたいですし、僕は立ち技と言ったらSBと言われるようにしたいので、僕がそこまで持っていきたいなと思います」
――頼もしい言葉です。そこも踏まえてこれからどんな目標を持って戦っていきたいと思っていますか。
「僕の目標がS-cupのベルトを獲ることなので、他団体の選手とも戦いながら、しっかり色んな強い選手たちに勝っていって、バンタム級のS-cup開催につながるような試合をどんどんやっていきたいです」
――片山選手の首を狙う選手がSBに集まってくるような状況を作りたいですか。
「そうですね。僕がそのくらいの存在になって、SBに色んな選手を呼んでやりたいので、シュートボクサーらしく他団体の選手たちも迎え打って、どんどん倒していきたいです」
――それでは最後に片山選手の試合を楽しみにしているファンのみなさんにメッセージをいただけますか。
「今回初めて試合を見に来てくれる人もたくさんいまし、SBの今年最後の試合になるので、ここはしっかりバチッと決めてSBをどんどん盛り上げていきます」
■放送予定
11月8日(日)
午後12時45分~U-NEXT













