【It’s Showtime】ポーランド最強70キロファイターは?
11日に(土・同)に初のポーランド大会をワルシャウスキー・セントラム・エキスポ21で開催するIt’s Showtime。当然、地域性もあり、地元ポーランド勢の活躍も期待される。
【写真】長いリーチを生かしたパンチ攻撃は少々荒く、逆に完成されたサガペットを追い込むことができたが、今回の相手はムエタイ系ではない同国人のラファウ・ドゥデクだけに、ミハウ・グロガフスキーは勢いだけでなく正確な攻撃が求められる(C) WORLDKICKs
唯一のポーランド対決=ラファウ・ドゥデクとミハウ・グロガフスキーの対戦は同国中量級ナンバーワン決定戦という意味合いを持っている。グロガフスキーは、昨年のK-1 World MAXに出場しファイナル16で、ルンピニー二冠、ラジャのスーパーフェザー級王者だったサガッペットとダウン合戦の末、延長判定勝ちを収めている。準々決勝では佐藤嘉洋と対戦し、敗れたものの長身+リーチの長さは今後に期待を持たせた。
あの荒く勢いのあるパンチが、どれだけ精度を増しているのか。グロガフスキー目線になれば、そんな見方ができる試合だ。
一方のラファウ・ドゥデクは、昨年の12月11日アテネ大会で、シャヒッドと対戦し、強烈なフックを振り回すシャヒッドを相手に、ヒザ蹴りで抵抗し続けた。ロングレンジから繰り出されるグロガフスキーのパンチはやや流れ気味で、ドゥデクのヒザの狙いどころでもある。
もう一つ、ポーランドの威信をかけて新設された73キロのファイトに臨むのが、ピョートル・ウォズニッキだ。常に前へ出て打ち合いを挑むファイターで、会場を盛り上げるウォズニッキ。綺麗に伸びるストレートと、強烈なボディブローというパンチが最大の武器になる。地元開催だけに、当然KOを狙いにいくだろうが、対戦相手のハフィド・エル・ボウスタティも21日のアムス大会で、同じようにパンチ力のあるモハメド・メダーを判定で下している。
もとはベルギーのソニー・ダグレイドと対戦予定だったウォズニッキの拳が、オウスタティのスピードある動きを捉えることができるか。本来は1階級下のオウスタティとしては、さらにスピードアップを図り、回転数の速い攻撃を仕掛けたいところだ。
■It’s Showtime主な対戦カード
<ヘビー級/3 分3R>
ダニエル・ギタ(ルーマニア)
エルハン・デニス(トルコ)
<70キロ/3分3R>
ラファウ・ドゥデク(ポーランド)
ミハウ・グロガフスキー(ベラルーシ)
<It’s Showtime95キロ級世界選手権試合/3分5R>
[王者]ダンヨ・イルンガ(ドイツ)
[挑戦者]ネナド・パゴニス(セルビア)
<73キロ/3分3R>
ハフィド・エル・ボウスタティ(オランダ)
ピョートル・ウォズニッキ(ポーランド)
<95キロ級/3分3R>
マルク・ウリガー(ベルギー)
レヴァニョ・ブロックランド(オランダ)
<77キロ級/3分3R>
エロール・コニング(オランダ)
マルセル・グローエンハート(オランダ)