【UFC90】シカゴ大会でライト級遺恨マッチ
10月25日(土・現地時間)、米国イリノシ州シカゴのオールステートアリーナで開催される『UFC90 SILVA vs COTE』の対戦カード、全ラインナップがZuffaより発表された。
【写真】タイソン・グリフィンに敗れ、後のないマーカス・アウレリオが遺恨マッチに挑む (C)ZUFFA
既報の通り、本大会では、カナダのハードパンチャー=パトリック・コーテがUFC世界ミドル級王者アンデウソン・シウバに挑む同選手権試合をメインイベントに、ディエゴ・サンチェス×チアゴ・アウベスのウェルター級戦などが行われる。
今回、追加で発表されたのは、6月の『UFC85』でブランドン・ベラからTKO勝ちを収め、レスナー×クートゥアー、ノゲイラ×ミアーといったヘビー級上位戦線に割って入りたいファブリシオ・ヴェウドゥムが、UFC初参戦となるジュニオール・ドス・サントスと対戦するヘビー級戦に加え、ライト級でも注目の大一番が行われる。
エルミス・フランカ×マーカス・アウレリオのブラジル人同士の対戦に、UFCで目下4連勝中のリッチ・クレメンティが、エクストリーム・クートゥアーで、MMA6勝1ノーコンテストと負け知らずのグレイ・メイナードと対戦する一戦だ。その他にも、UFC復帰第2戦で、コーテに不覚をとったヒカルド・アルメイダが、IFLから転戦を果たしたマット・ホーウィッチを迎え撃つミドル級戦などが発表された。
コアなファンの間での注目カードはライト級のブラジリアン決戦、フランカ×アウレリオだ。当初の予定ではアウレリオのチームメイトであるグレイソン・チバウが、フランカと対戦予定だったが、チバウが肩の負傷で出場不可能となり、この因縁のカードは一度は白紙に戻った。
ところで、この一戦のどこが因縁かというと、それはフランカが元ATTの中心ファイターだったという点に尽きる。よって、現ATTのチバウやATTメンバーには、今も個人的なしこりが残っている。
富豪ダン・ランバートの(一説によると)20億円にも及ぶ投資により、運営がまかなわれていたATTだが、ダンと旧知のフランカはダンの衣を借りてというわけではないが、相当な強権発動+自儘な振る舞いを繰り返し、チームメイトから総スカンを喰っていたという。
その後、チームを離れた彼に対し、落し前をつけようという空気がATT内に漂っていた。その機会をチバウの負傷で失うことはできないと立ちあがったのが、アウレリオ。しかもフランカはブラジルのフォルタレーザで柔術の指導をしていた当時の教え子だというのだ。
まるで人生の縮図が織り込まれた遺恨試合、果たしてその行方は――。
■全対戦カードは下記の通り
<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者]アンデウソン・シウバ(ブラジル)
[挑戦者]パトリック・コーテ(カナダ)
<ウェルター級/5分3R>
ディエゴ・サンチェス(米国)
チアゴ・アウベス(ブラジル)
<ミドル級/5分3R>
ゴラン・レジック(クロアチア)
ターレス・レイチ(ブラジル)
<ヘビー級/5分3R>
ファブリシオ・ヴェウドゥム(ブラジル)
ジュニオール・ドス・サントス(ブラジル)
<ライト級/5分3R>
ショーン・シャーク(米国)
タイソン・グリフィン(米国)
<ライト級/5分3R>
リッチ・クレメンティ(米国)
グレイ・メイナード(米国)
<ライト級/5分3R>
スペンシャー・フィッシャー(米国)
シャノン・グジェルティ(米国)
<ミドル級/5分3R>
ヒカルド・アルメイダ(ブラジル)
マット・ホーウィッチ(米国)
<ライト級/5分3R>
エルミス・フランカ(ブラジル)
マーカス・アウレリオ(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
ジョシュ・バークマン(米国)
ピート・セル(米国)