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【TUF8】第1週。計量で早くもハプニング発生!

2008.09.20

ジョニー・ブローウィングは、ちょっとクリス・レーベン風。シーズン8の核となるか[photo by Zuffa]9月17日(水・現地時間)、UFCファイトナイト中継後にSPIKE TVで、ジ・アルティメット・ファイター・シーズン8の中継が開始された。

今回のコーチはUFC暫定世界ヘビー級王者アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラと、フランク・ミアーの二人。ダナ・ホワイトが番組内でいうところの、ヘビー級最高峰のグラップラー二人がコーチ役ということになった。

12月27日の大会で暫定王座を賭けて戦う二人のコーチ下、UFCホームでサバイバルウォーを戦うのは16名。今回はシーズン4以来、ライトヘビー級とライト級と2階級のファイターが集まることとなった。


第一週の中継では、各階級16名ずつ集められたUFCホーム行き候補者が、24時間後に計量、そして48時間後に最初のハードルとして、サバイバル戦が行われ、勝者がホームへ入居、敗者はホームタウンへ戻るという図式でシーズン8のスタートが切られた。

しかし、48時間後のファイトを待たずして、24時間後の計量で今シーズン最初のドラマが見られた。ライトヘビー級に参加したジェイソン・グイダの体重が落ちない。UFCライト級戦線で活躍するクレイ・グイダの実兄は、「もう30歳だ。このチャンスを逃せない」と言っていたが、計量では2ポンド(約900グラム。※ネヴァダ州の規約では1ポンドオーバーまで認められているので、実際は1ポンド)オーバー。フラフラになり、腰にタオルを巻いた状態で、全身マッサージを受けようとしたグイダだが、ネバダ州アスレチック・コミッションの役人は「これ以上の減量は危険」と判断。

「コミッションはどこだ? 俺は戦える」と狂ったようにジムの通路を闊歩するグイダだが、ダナ・ホワイトは、コミッションの判断は正しいとばかりに説得。戦わずしてグイダは、シーズン8最初の脱落者となった。

翌日、サバイバル戦はまず各階級4試合ずつが行われた。ライトヘビー級ではグイダに代わって出場権を得たマイク・スチュアートが意気揚揚とオクタゴンに入ったが、クリジストフ・ソジンスキーのパンチのラッシュにひざまつき、あっという間にTKO負けを喫した。

同じくライトヘビー級でチャック・リデルを破り、次期世界戦チャレンジャーとなったラシャド・エバンズの実弟ランス・エバンズも出場。ヴィニー・マガリャエスと対戦したが、ワキバラの負傷でTKO負けとなり、MMAを引退することを告白した。

ヴィニーこと、ヴィニシウス・マガリャエスはグレイシー・ウマイタ所属の柔術家だったが、現在はチーム・クエストでMMAのトレーニングを積む。2005年、ブラジリアン柔術世界大会の茶帯でスペルぺサード(スーパーヘビー)級と無差別級2冠。茶帯で無差別と階級の二階級制覇を達成しているのは、ホナウド・ジャカレ、ホジャー・グレイシー、アンドレ・ガルバォンら黒帯でも真のトップになった柔術家のみ。

茶帯を制覇した年に黒帯に。07年ブラジリアン柔術世界大会ペサディシモ(スーパー・スーパーヘビー)級で3位、そしてノーギ世界大会ではスペルペサード級で優勝を果たしている。世界のトップとして柔術界で活躍した黒帯柔術家のTUF参加は初めて。グラップリングなら、ノゲイラ&ミアーの両コーチを極める可能性も高く、ホーム生活が非常に楽しみだ。

この他のライトヘビー級の勝者は、ジュールス・ブルーシェズ、アントワン・ブリットの二人。ライト級はデイブ・カプラン、ノバー・ホーンズ、ジョニー・ブローウィング、ブライアン・マクローリンの4名のホーム行きが決定した。マクローリンは、ブランドン・ガーナーにグラウンド状態でヒザ蹴りを受け試合続行不可能に。故意のヒザ蹴りでなかったためノーコンテストとなったが、ダナの「故意でなくても反則は反則」という鶴の一声で生き残りが決定した。

ライト級で最もインパクトを残したが、ブロンド短髪のバットボーイ風ブローウィング。対戦相手に対し、「お前の勝つチャンスは妊娠する確率より低い」と挑発するなど、今後もシリーズを引っ張って行きそうなキャラの持ち主だ。

次週、残りの4試合が両階級で行われ、チームの振り分けが行われる。

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