【Challengers】ジワリ、ズッファ流マッチメイク進行中?!
11日(水・現地時間)、ズッファより6月24日(金・同)ワシントン州ケントのショーウェア・センターでStrikeforce Challenges「Terry vs Fodor」が開催されることが公式発表された。メインに並んだカードは、従来のストライクフォースにズッファ・テイストが早くも加わった、ネオ・ストライクフォース的な雰囲気が伝わってくるものとなっている。
【写真】1月のストライクフォース・サンノゼ大会は、強烈なインパクトを計量の段階で残したジャーマニー・デランダミー。ベイエリアのコンバット・スポーツ・アカデミーでMMA修行中。クリス・サイボーグよりも怖い??? (C) MMAPLANET
ズッファが舵を取ることになったストライクフォース、その人材育成部門のチャレンジャーズでの変化は、旧体制の契約は受け継ぎ、ライアン・クートゥアーや女子マッチが組まれているものの、やはり感じられる変化は、そのシビアな顔合わせとタイミングといえる。
メインでは地元ワシントン州のカーロス・フォードーが、カン・リー道場の師範代ジェイムス・テリーと対戦するライト級のカードが組まれている。両者とも4月1日のチャレンジャーズで勝利した者同士で、ここで勝てば次へのステップアップが明確となる、勝者同士の潰し合いだ。勝ち負けの明暗がはっきりするリスクの高いカードと、勝てば前進するマッチアップは、従来のストライクフォースでは、実はぼやけがちだった部分といえる。
【写真】やや打撃に難のあるヴィランテだが、完全打撃系のラーキンを下せば、ライトヘビー級で浮上できる(C) KEITH MILLS
ライトヘビー級のロレンツ・ラーキンとジャン・ヴィランテの一戦も、上を目指す上でファイターにモチベーションを与える試合といえるだろう。ラーキンも、身体能力の高さと非凡な打撃センスを見せ、石井慧の代役、急遽出場となった4月1日大会でスコット・ライリーを倒し、すぐに次のチャンスを掴んだ。
対するヴィランテは、2月のストライクフォースヘビー級GPの補欠選でジョー・グリッグスに敗れたが、ここで2度目のライトヘビー級転向を果たし、再起を図る。ズッファ体制となり、契約選手の試合は、頂点を目指し一本筋が通ったように見受けられる。
今大会では女子ウェルター級戦として、ジュリア・バッドとジャーマイン・デランダミーの一戦が組まれているが、注目はデランダミー。オランダ出身の女子キックボクサーでMMAキャリアは2勝1敗だが、キックでは37戦37勝14KO勝ちという脅威の記録を持っている。1月のストライクフォース・サンノゼ大会では、公開計量の時点で周囲の度肝を抜く、存在感を示しており、試合でもステファニー・ウェバーを相手に暴力的なまでの強さを見せつけ、ヒザでTKO勝ちを収めている。
ワシントン州のお隣カナダはブリティッシュ・コロンビアから参戦するジュリア・バッドも、ランス・ギブソン門下で打撃系MMAファイターとして育てられているが、かなり分の悪い試合となりそうだ。
昨年までWECのマッチメイカーを務めていたショーン・シェルビーが、リッチー・チョウらに代わりストライクフォースのマッチメイカーに就任した模様だが、女子MMAに力を入れるのであれば、まさに適材適所といえる。シェルビーの奥方は、以前、カリフォルニアで女子だけのMMA大会開催に力を尽くしており、妊娠とともに家庭を取ったが、陰から旦那を支えてきた人物。ジナ・カラーノの復帰も決まり、いよいよズッファが女子MMAに力を入れる時がやってきたシェルビー登用といえる。
また、ミドル級では元WEC戦士で、UFCではリリースされたダニーロ・インジオ・ベルフォートが、メイン登場がビザの関係で出場と取りやめたはずのシャークファイツから、ストライクフォースに活躍の場を鞍替えしており、ズッファはストライクフォース・ブランドでも攻めの姿勢を貫きそうだ。
■SFC対戦カード
<ライト級/5分3R>
カーロス・フォードー(米国)
ジェイムス・テリー(米国)
<ライト級/5分3R>
ライアン・クートゥアー(米国)
マット・ライスハウス(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
ロレンツ・ラーキン(米国)
ジャン・ヴィランテ(米国)
<ミドル級/5分3R>
アントニー・ブリット(米国)
ダニーロ・ビルフォート(ブラジル)
<女子ウェルター級/5分3R>
ジュリア・バッド(カナダ)
ジャーマニー・デランダミー(オランダ)
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