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【UFC129】低調な試合はパトリックが判定勝ち

2011.05.01

<ウェルター級/5分3R>
クロード・パトリック(カナダ)
Def.判定3-0:29-28、29-28、29-28
ダニエル・ロバーツ(米国)

ロバーツの突進に合わせて、テイクダウンに成功したパトリックはトップを奪う。ハーフのロバーツはキムラアームロックを仕掛け、そのまま同体で両者が立ち上がる。左ストレートを伸ばしたパトリック。ロバーツはパンチを受け、組まれながらも、ケージ際で態勢を入れ返す。

2度、3度とケージ際で態勢を入れかえる両者。ロバーツのスーパーマンパンチ、テイクダウン狙いを見切ったパトリックが、左ストレートを伸ばす。ケージ際で組みつきパトリックが再びテイクダウンを奪う。肩固めを狙ったパトリックに対し、ロバーツはラバーガードの態勢に。頭を起こしたパトリックが、立ち上がってパンチの連打から、前蹴りを打ち込んだところで1Rが終了した。

2R、打撃でプレッシャーを掛けるパトリックから、シングルレッグでテイクダウンを奪ったロバーツ。この試合で初めてトップの態勢になったが、パトリックはリバーサルの仕掛けからすぐに立ち上がって、試合は再びスタンドのケージレスリングの攻防に。パトリックは首相撲からヒザを顔面に蹴り上げ、距離を取る。パンチの距離にならないように、左ミドルを蹴り込むロバーツを、パトリックはダブルレッグでテイクダウンした。


今度はロバーツがリバーサルから、サイドへ。パトリックが足を一本戻し、ハーフガードから揺さぶりを掛けるも、顔面に細かいパンチを受ける。立ち上がって逃げようとしたパトリックのバックを取ったロバーツ。パトリックはすぐに胸を合わせ、立ち上がると左ジャブから右ハイを見せる。

最終回、ここも打撃のプレッシャーをかけるパトリックに対し、ロバーツが距離をとってテイクダウンの機会を窺う展開が続く。ロバーツのニーに合わせて組みついたパトリックは、簡単にテイクダウンに成功する。ロバーツはスタミナをロスし、アッサリとキャンバスに背中を付けたが、パス狙いに乗じ、背中を一瞬見せて、立ち上がる。

スタンドの打撃戦でロバーツが、左を繰り出すがスピード不足は否めない。ならばとダブルレッグで組みつくも、パトリックはケージ際で態勢を入れかえる。ケージレスリングは膠着し、レフェリーがブレイクを命じる。

残り40秒を切り、スタンドでリスタートとなった一戦は、ロバーツが必死にドライブしテイクダウンからパウンドを落したところでタイムアップ。全体的に低調な一戦は、ジャッジ3者とも29-28でパトリックを支持した。

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