【TORAO36】第1試合にSOKO、メインは打威致。Resolveで始まる広島大会をResolveで締めくくれるか

2025.07.12

【写真】打威致と親川は計量クリア時、SOKO×沙門はフェイスオフ(C)TORAO NATION STATE

13日（日）に広島県広島市のBLUE LIVE HIROSIMAで開催されるTORAO36の前日計量が、12日（土）にT.K.エスペランサで行われた。出場選手は全員、計量をクリアしている。
Text by Shojiro Kameike

試合は全て2回戦、そのメインでは山口県のMMAジム=有永道場Team Resolveの打威致が、THE BLACKBELT JAPANの親川龍を迎え撃つ。また、第1試合では同じResolve所属のSOKOが沙門と対戦。すでにチケットは完売となっている今年の広島大会はResolveで始まり、Resolveで締めることができるか。

有永道場Team Resolveは、2022年12月に毛利昭彦戦を最後に現役引退した宮崎“師範代”清孝が、山口県宇部市で立ち上げたジムだ。宮崎によれば毛利との出会いを経て、空手道場であった有永道場でMMAも練習するようになったという。所属選手のシヴァエフはプロデビュー以来4連勝で、現在は世界ライト級9位にランクイン。中国地方の修斗において中核を担う道場として発展してきた。

メインに出場する打威致は小4の時、有永道場に入門してキッズ空手から、その格闘技人生をスタートさせた。中学校に入りMMAに転向し、アマチュア修斗を経て2021年にプロデビューしている。現在23歳、プロ戦績は3勝1敗1分だ。全5戦のうち4試合をTORAOで戦っている打威致だが、後楽園ホール大会に初出場した際は須藤晃大に判定負けを喫している。

打威致は昨年の広島大会で、右ハイのカウンターという打撃センスの高さを見せた(C)TORAO NATION STATE

そこからブランクをつくったものの、ちょうど1年前の広島大会で復帰。1年8カ月振りの試合ながら、元修斗世界1位の渡辺健太郎の右ストレートに、なんと右ハイをカウンターで合わせてKO勝ちを収めている。その打威致が今年も広島大会のメインイベントに出場することとなった。対する親川龍は、以前は「Lyo’o」のリングネームで戦い、修斗沖縄大会のメインを務めたこともあるファイターだ。

この日の第1試合には、打威致のチームメイトであるSOKOが出場する。SOKOは本名をフィリップ・ムザジタワンダ・チャカヌカといい、ジンバブエ出身で山口大学の大学院生でもあるとのこと。昨年の全日本アマ修斗選手権でライトヘビー級を制し、今回ミドル級でプロデビュー。沙門は今年度の新人王決定トーナメント、ミドル級1回戦として組まれた。

SOKOは全日本選手権で1回戦と決勝の2試合を戦い、いずれも相手を組み伏せてマウントを奪取している。しかしパウンドなしのルールのもと、相手のディフェンスを崩すことができず判定勝ち。パウンドありのプロルールで本領発揮となるか。