【BFC】ウェルター級に五輪代表と士魂の勝者出場
MTV2でTV中継されるベラトールFCシーズン4、ウェルター級トーナメントではシーズン2準優勝のダン・ホーンバックルの出場が決定していたが、先週末にかけて追加選手の発表があった。6日(木・現地時間)にリック・ホーン、7日(金・同)にブレント・ウィードマンという興味深いファイターの参戦が正式に決まった。
【写真】投げだけでなく、体幹の強さを利した打撃も得意としているリック・ホーン。注目の存在だ (C)KEITH MILLS
アテネ五輪柔道81キロ級米国代表のホーン。オリンピックでは2回戦敗退だったが、5年後の09年にMMAデビューを果たし、2年間で9連勝という記録を残している。ボストンのシッチョートン・ジム所属で、ハイキックも得意としており、昨年7月にはショニー・カーターをTKOで破っている。
10月のBFC33でベラトールFCデビューを飾り、ルヴォン・メイナードを相手に見事な左からの背負い投げを決め、そのままパウンドにつなげ衝撃的なTKO勝ちを収めたホーン。トーナメント出場に「このフォーマットは柔道がオリジナルの僕にとっては馴染み深いもの」と語る、その目標は当然、トーナメント優勝と王者ベン・アスクレンへの挑戦だ。
■MMA柔道炸裂。リック・ホーン、衝撃のBFCデビュー戦
・2010年10月21日、vsルヴォン・メイナード
「五輪出場アスリート同士のMMAは、きっと初めてになるだろう。凄い一戦になるよ」というホーンだが、その目標達成は決してたやすくない。
翌日にトーナメント参戦が出場が発表されたウェーデマンは、MMA通算戦績こそ17勝5敗1分というものだが、2008年3月以来負け知らずの9連勝中で、ベラトールFCでも3戦3勝、シーズン2のウェルター級トーナメント出場者ジェイクコブ・マックリントックをTKOで下している。
【写真】そのヒザ蹴りは要注意。既にトーナメント出場選手を下しているブレント・ウィードマン(C) KEITH MILLS
その一戦でも光っていたのが、ウィードマンのヒザ蹴りだ。所属するチーム・ハイクラフトはケンタッキー州ルイビルにある打撃で著名なジム。ウィードマン自身もISKAのキックトーナメントを制し、フルコン空手~キック~MMAというシカゴ士道館の大会では、1Rのフルコン空手ルールの時点でヒザ蹴りによる一本勝ちをしている腕前の持ち主だ。
この他、英国のマイク・ホワイトヘッドや吉田善行を破っているクリス・ラザーノらの出場が噂されるウェルター級トーナメント、濃いメンツが揃いそうで期待度◎だ。