【Pancrase349】44歳・村山暁洋、最後まで一本を狙って川中孝浩に判定勝利。約2年ぶりの白星を掴む
【写真】必殺の払い腰もさく裂し、寝技の安定感も増した(C)MATSUNAO KOKUBO
<ウェルター級/5分3R>
村山暁洋(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
川中孝浩(日本)
サウスポーの川中が左ストレートから組みつく。村山は払い腰でテイクダウンすると、川中の左足を超えてハーフガードでトップキープする。川中は足を戻して村山の右腕にキムラを狙い、それを外して村山がパンチを入れながら再び川中の左足を超える。村山は右足で川中の左腕を押さえて、右のパウンドを入れる。
川中が右足をすくってスイープを仕掛けるが、トップキープした村山がすぐにマウントを取ってバックマウントへ。川中の体を伸ばしながらパンチを落とし、残り30秒で川中の右腕に腕十字を狙う。腕を抜いた川中がパンチを落とすと、村山は右腕にオモプラッタを仕掛けた。ジャッジは3名とも10-9で村山を支持した。
2R、川中が左ストレートで前に出ると、1Rと全く同じ形で村山が払い腰でテイクダウンする。村山は川中の右足を超えてハーフガードで抑え込んで肩固めへ。村山はマウントから肩固めを狙いつつ、身体を起こしてパンチを落とす。ここから村山はバックについてシングルバックでバックキープし、四の字クラッチからRNCを狙う。この態勢のままラウンド終了となり、このラウンドもジャッジ3名とも10-9で村山を支持した。
3R、前に出る川中がダブルレッグでテイクダウンを狙う。村山はケージに体を預けてディフェンスするが、川中が村山の体をリフトしてテイクダウンを奪う。村山はガードから川中の左腕に腕十字を狙い、腕を抜いた川中は村山の足を振って村山の左側に出てサイドポジションで抑え込む。川中は胸をつけてトップキープして左ヒジを落とし、亀になる村山をがぶってパンチを入れる。
これを嫌った村山は自ら引き込み、川中が村山の左足を超えてハーフガードでトップキープする。細かく川中が左のパンチとヒジを落とすが、村山もフックガードから川中をスイープしてパンチを連打。スクランブルの攻防になると村山がギロチンを仕掛けて試合終了となった。判定はジャッジ3名とも29-28で村山が勝利。劣勢だった3Rも最後まで一本を狙った44歳・村山が約2年ぶりの白星を掴んだ。