【WEC52】ベナビデス、ファビアーノをギロチンで撃破
■第8試合 バンタム級/5分3R
ジョセフ・ベナビデス(米国)
Def.2R2分45秒/ギロチンチョーク
ヴァグネイ・ファビアーノ(ブラジル)
互いに慎重な立ち上がりのなか、まずは近距離でベナビデスが左右のフックを放つ。続いて放った左ハイをしっかりとブロックしたファビアーノ。両者のフックが交錯すると、ベナビデスが距離を取る。
右ハイを放った際にスリップし尻もちをついたベナビデスだが、すぐに立ち上がる。大きく肩を振りながら前に出るベナビデスに対し、ファビアーノは見る時間が長く手数が少ない。
すると、左ミドルを見せたファビアーノをケージに詰めたベナビデスが左右のフックを放つも、クリーンヒットにはならない。残り1分を切り、初めて組みついたベナビデスは、離れ際にフックを見せる。両者、効果的な動きの少ない初回は手数でベナビデスのラウンドとなった。
2R、左ストレートを放ちながら前に出るベナビデスは、ローの相打ちで尻もちをついたファビアーノにパウンドを落とす。ガードからシングルを仕掛けたファビアーノにギロチンを仕掛けたベナビデスは、有利な態勢をキープし立ち上がると、再び組みついてきたファビアーノに再度ギロチンを仕掛ける。
ファビアーノは首を取られながらトップを奪い返すと、ハーフから静かにパスに成功。サイドコントロールのファビアーノに、ベナビデスは肩ブリッジから立ち上がる。簡単にポジションを譲ったファビアーノは、直後に組みついていくがスピードがなく、ベナビデスはがっちりとギロチンの態勢に。ノヴァウニオンの黒帯柔術家は、直後に力なくタップした。
「世界戦で5Rを経験したことで、3Rはとても戦いやすかった」と語るベナビデス。惜敗に終わった8月の王座挑戦の敗北を糧に、UFC統合前最後の試合で成長した姿を見せつけた。