【ROAD FC】韓国の新興MMAイベントで花澤、金星
10月23日(土・現地時間)、韓国ソウルの繊維センター・イベントホールでROAD FC旗揚げ戦が行われた。当日は予想以上のチケットの伸びに、急遽立見席を200枚用意するなど、スピリットMC活動停止から2年を経て、再び動き始めた韓国MMA界の新興プロモーションに熱い視線が送られている。そんなROAD FC旗揚げ戦の模様を3回に分けてお伝えしたい。
(リポート:GTキム/写真:MOOZINE)
<70.5キロ契約/5分3R>
花澤大介13(日本)
Def.1R2分54秒/リアネイキドチョーク
ハン・スーファン(韓国/チーム・フォース)
【写真】韓日戦6連勝を狙ったといえるROAD FCのラインナップだったが、エースと目されるハン・スーファンが花澤大介に一本負けを喫した
このところ、日本で結果を残す韓国人ファイターが目に見えて増えてきているが、今大会では韓日戦6試合中、実に韓国人ファイター5人が勝利。しかも、全ての試合が一本、もしくはTKOで勝負が決している。韓国人ファイターにとってホームとはいっても、日韓の差は本当になくなりつつあることが実感される大会となった。
そんな中、日本勢に唯一の勝利をもたらしたのは、花澤大介13だ。元DEEPライト級王者で実質的にはROAD FCのエースと目されていたハン・スーファン(現地でのリングネームはマッチョ・バン)を相手に、花澤は試合開始早々にバックを奪う。そのままチョークで極めると、ハン・スーファンは失神、レフェリーが即座に試合をストップした。
オクタゴンの導入や、大会キャンセル+ファイトマネーの未払いという韓国MMA界の悪しき過去を払拭するようにファイトマネー全額を試合前に支給するなど、同プロモーションのゾン・ムンホン代表の業界発展への取り組みも多いに評価されている。
そのゾン代表、来日経験もある彼は「目指すは日本のパンクラスや修斗。韓国にMMAが定着するまで頑張る」と意気込みを語り、その意気込みは旗揚げ戦にもかかわらず実に6人の日本人選手を招聘している点にも表れていた。
エースの敗北という誤算はあったが、ROAD FC旗揚げ戦には韓国で著名な芸能人イ・スンユン、人気のTV番組『男子の資格』に出演した元NEO FIGHT王者ソ・ドウウォンが出場したことで、一般層とメディアの両方が関心を持ち、上々の滑り出しを見せたといってもいい。
これまで韓国MMAイベントといえば、PRIDEの落とし子といえるようなビッグショー+ピッグステージ=単発開催というイメージが強いが、日本的にいう『道』――、MMA道を確立し、ミニ・ストロング・プロモーションを目指すというROAD FCは、今後の韓国MMA界が目指すべき指針を示したといっても過言でない。
■ROAD FC その他の試合結果
<70.5キロ契約/5分3R>
ナム・イチョル(韓国/チーム・バッシ)
Def.1R4分30秒/TKO
岡澤弘太(日本/ノヴァウニオンジャパン)
<70.5キロ契約/5分3 R>
ソ・ドウウォン(韓国)
Def.2分07秒/TKO
原昭仁(日本/坂口道場)
<65.5キロ契約/5分3R>
バック・ソンウ(韓国/PCKジム)
Def.1R4分30秒/TKO
イ・スンユン(韓国/ロードFC)
<84.5キロ契約/5分3 R>
ウィ・スンベ(韓国/チーム・パッシ)
Def.1R2分21秒/TKO
森川修次(日本/チーム・クラウド)
<65.5キロ契約/5分3R>
ザン・ドックヨン(韓国/柔術ワールド)
Def.1R1分37秒/腕十字
山澤勇紀(日本/チームSTAND)
<70.5キロ契約/5分3R>
ユ・ウソン(韓国/チーム・パッシ)
Def.1R1分56秒/ギロチンチョーク
平山敬悟(日本/パラエストラ八王子)
<64.5キロ契約/5分3 R>
ギル・ヨンボック(韓国/チーム・フォース)
Def.2R4分06秒/肩固め
ジャレル・ボーマン(米国/ATTアトランタ)
<62.5キロ契約/5分3R>
キム・スチョル(韓国/チーム・フォース)
Def.1R3分50秒/ギロチンチョーク
キム・ヒュリョン(韓国/グミMMA)
<70.5キロ契約/5分3R>
サムエル(韓国/チーム・パッシ)
Def.3R終了/判定3-0
ユ・ゼフン(韓国/パンクラス・コリア、ゾンブックMMA)