【Superior C】6年半ぶりに北欧で勝ち名乗り――ヨアキム
<フェザー級/5分3R>
ヨアキム・ハンセン(ノルウェー)
Def.2R/腕十字
サミ・アジズ(スウェーデン)
試合開始早々、組み合った両者。バルセロナとアトランタ五輪グレコローマンレスリング・スウェーデン代表のアジズに対し、ハンセンも簡単にテイクダウンを許さない。その後、互いに倒しては立ち上がるという展開が続き、決定的なシーンに持ち込むことができないまま初回が終了した。
2R、パンチで勝負にきたアジズからテイクダウンを奪ったハンセンは、トップをキープしキムラアームロックを仕掛ける。関節技を仕掛けつつ、パウンドを落とすハンセンの巧みな攻めに、負けじとアジズがスタンドへ戻る。
ここでテイクダウンを決めた地元のヒーローに観客席から歓声がわき起こるが、その客席に冷水を浴びせるように、ハンセンが速攻で三角絞めの態勢に。体を起こすアジズに対し、ハンセンが腕十字にスイッチすると、これで万事休す。
スロックホルムのファンたちは、決してハードコアMMAファンということでもないようで、日本をベースにしているヨアキム・ハンセンはビッグネームではない。そんな相手にあっさりとアジズが一本負けを喫したのを見て、声を失って席を立った。
母国ノルウェーでは、未だにMMAが禁じられており、北欧のリングに立ったのは実に6年半ぶりのハンセン。右拳を負傷しているようで、打撃をほぼ見せないまま、見事に一本勝ちをにした。