【PFL vs Bellator】アルカタニが疲れ切らないラオにパンチを集中し、ハイでレフェリーストップ
【写真】初回終盤に決めた豪快なバックスープレックス(C)PFL
<フェザー級/5分3R>
アブドゥラ・アルカタニ(サウジアラビア)
Def.3R0分23秒by TKO
デドゥコンダラ・ラオ(インド)
サウスポーのラオが左インローを蹴る。拳を伸ばして前に出たアルカタニが組んでボディロックに。互いにヒザを見せ、アルカタニがテイクダウンを決める。左のパウンドを落としたアルカタニだが、抑えが甘くラオが立ち上がる。首相撲狙いを離れたラオが左を伸ばし、右ローへ。アルカタニが右を返し、後ろ回し蹴りを見せたアルカタニに左を打ち抜きダウンを奪う。
レッスルアップ&ダブルレッグでトップを取ったアルカタニは、ヒザ立ちの状態で蹴り上げを受けるがレフェリーは完全に流す。ラオがクローズドガードを取り、ガードが空いてもアルカタニは足を抜くことができない。と、蹴り上げで立ち上がったアルカタニに対し、ラオが大きく息をついてすぐに立ち上がらない。明らかにガスアウトのラオは、スタンドに戻ってパンチを振るうがヒットしてなお上体が流れており、バックを許してしまう。ここでアルカタニが豪快なバックスープレックスを決め、トップを取り時間となった。
2R、ラオが左ミドル、そしてサイドキックを繰り出す。アルカタニはワンツー、疲れてパンチが乱れるラオをボディロックでテイクダウン。サイドで抑えて殴るアルカタニだが、ラオも足を戻す。アルカタニは鉄槌、蹴り上げも担いでパスを決めて左のパウンドを連打する。鼻血を流し、口を開けたラオが懸命にクローズドガードを取る。ガードの中から鉄槌を連打したアルカタニが立ち上がる。続いて、ゆっくり立ち上がったラオが後ろ回し蹴り。続く左ストレートに組んだアルカタニがボディロックテイクダウンをスラム気味に決める。
クローズドガードから、時折りラバーを狙ったような動きを見せたラオに対し、アルカタニが立ち上がる。アルカタニが右ストレートから組んで、ここもボディロックに。粘る羅に肩パンチ、そしてエルボーを入れたアルカタニが離れる。ラオは左ハイを見せ、アルカタニも右ハイを空振りしラウンド終了を迎えた。
フラフラになりながら、なぜか蹴りは鋭いラオはドクターチャックを受けて、最終回。アルカタニはいきなりパンチでラッシュをかけ、下を向いたラオに右ハイを繰り出したところでレフェリーが試合を止めた。
「初回から倒したかったけど、コーチたちの指示もあった。でも、どうなったかは見ての通りだ。凄く嬉しい。サウジの皆の前でワンマン・アーミーのように戦った。少しでも早くケージに戻って来て、今日みたいにクレイジーなことをやりたい」と勝者は話した。