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【BFC28】カラキャニャン、華麗な組み技戦制す

2010.09.10

<フェザー級/5分3R>
ジョージ・カラキャニャン(米国)
Def.3R終了/判定3-0(30-27、30-27、29-28)
アンソニー・リオーニ(米国)

左ローの連打から、フックを放つカラキャニャンにパンチを打ち返し、組みついたリオーニ。一度は態勢を入れ換えたカラキャニャンだが、リオーニは再び態勢を入れかえケージに押し込んでいく。ギロチンを見せたカラキャニャンは、投げを踏みとどまりトップをキープ。

ラバーガードを見せたリオーニに、シーズン2ではトーナメント準決勝敗退に終わったため、使用できなかったエルボーをカラキャニャンは落としていく。左足を抜き、ハーフガードの態勢になったカラキャニャンは、潜りスリープを狙ったリオーニにギロチンを仕掛ける。首を取られたままスリープに成功したリオーニだったが、パス狙いを逆にリバーサルで返されてしまう。

鉄槌、右パウンドを落とすカラキャニャンが、リオーニのスイ―プの仕掛けから、足関節の仕掛け防いだところで初回が終わる。2R、いきなり組みついたカラキャニャンに対し、態勢を入れ換えたリオーニが引き抜くようにテイクダウンを奪う。ガードワークにも定評のあるカラキャニャンは、パスを狙いのリオーニに三角絞めを狙っていく。


ヒジを抜き担ぎパスから、バックを取ったリオー二をカラキャニャンは前方に振り落とす。そのままアンクルロックで左足首を攻めてきたリオー二からトップを奪うと、カラキャニャンはパウンドを落としていく。リオー二はハーフガードから多彩なリバーサルを仕掛け、カラキャニャンのギロチンも恐れず、上下を入れ換えることに成功した。

バックコントロールから片足をフックし、バックグラブを狙うリオー二を、ここでもタートルポジションで耐え、前方に落としたカラキャニャンだが、得意のグラウンドで思うようにペースを握ることができない。頭を押し、シングルを切ろうしたカラキャニャンは、ここでもダブルレッグからテイクダウンを許したところで、2Rを終えることになった。

3R、左フックからヒザ蹴りを見せたリオーニだったが、蹴り足を掴まれ一瞬、尻餅をつく。と、即時に立ち上がったリオーニはカラキャニャンをケージに押し込んで、ダブルレッグを執拗に仕掛ける。シングルに移行したところで、カラキャニャンのニーを受け、一度はヒザをついたが、持ち直してテイクダウン狙いは2分以上も続く。

腰が浮かされたカラキャニャンは、ケージを背に何とか踏みとどまったが、ついに残り試合タイム2分45秒のところで腰をコントロールされ、倒される。ならばとリバーサルでトップを奪い返したカラキャニャンは、立ち上がろうとするリオーニをシングルレッグでキャンバスに這わせる。

バタフライガードから、潜りスイープを見せたリオーニの攻撃にも、バランスをキープしたカラキャニャンは、逆に腰をコントロールし、バックに飛び乗る。バランスを崩し、逆にバックを取られると、ここでも前方にリオーニを落とし、トップを維持する。

足を抜こうしたところで、リバーサルを合わせられそうになったカラキャニャンは、腰を遠ざけ、足が伸び切ったリオーニからバックを奪う。試合はそのままタイムアップに。非常に高度なテイクダウン+リバーサルの攻防が見られた一戦は、30-27が二人、29-28が一人とカラキャニャンが判定勝ちを収めた。敗れたリオーニだが、テイクダウン+リバーサルは秀逸。攻防のなかで、最後にトップを奪われなければ、彼がこの試合を勝っていた可能性が高く、その差は僅かなものだった。

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