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【BFC26】バンタム級T、準決勝一番乗りはホセ・ベガ

2010.08.27

<バンタム級トーナメント準々決勝/5分3R>
ホセ・ベガ(米国)
Def.3R終了/判定3-0(30-37、29-28、29-28)
デニー・ティムス(米国)

地元ファンの熱い声援をバックにケージに登場したベガ、対するティムスはプロレスのマスクを被って入場した。モヒカン、加えて赤く髪の毛を染めたティムス、ベガの左フックには注意が必要だ。いきなり激しい打撃戦となった戦いは、ティムスの右ストレートがヒットし、ベガがマットに崩れ落ちる。

一気呵成にパウンドを落とすティムスだが、ベガはシングルレッグの要領でリバーサルに成功する。クローズドガードを取ったティムスは、首を抱えてパンチを凌ぐと、腕十字を仕掛けていく。ベガは腕を引き寄せ、振りかえるように上体を反らしディフェンス。執拗に十字を仕掛けたティムスに対し、今度は立ち上がりながら腕を引き抜いたベガがパスガードからサイドへ。首を捉えたベガが乗りすぎになり、この機に体を捻りトップを奪い返したティムスがトップへ。


試合がスタンドに戻ると、ベガの左がヒットし、打撃戦を嫌ったティムスが引き込む。ハーフから肩固めを狙ったベガ、ティムスが再びブリッジからトップを奪い返したところで1R終了となった。

2R、ベガの左ローにシングルを合わせようとしたティムスが、そのまま引き込みを見せる。寝技に付き合わないベガが、スタンドを要求し、立ち上がったティムスに左を当てていく。と、ベガのローがティムスの急所を捉え、試合が一時中断となる。

再開後、思い切り左右のフック振るいながら、連打を見せたティムス。回り込んで自分の距離を取りなおしたベガは、ダメージもなく左ミドルを見舞っていく。さらに左を打ち込むと、ティムスの動きが明らかに鈍くなる。

ノックダウンでなく、引き込むように後方に倒れ、いたずらにジャッジの印象を悪くしていくティムス。テイクダウン狙いも切られて上四方を奪われる。横三角こそすり抜けられたが、サイドを取った状態でベガが、2Rをモノにした。

最終回、左ローから前に出るベガに対し、ティムスはテイクダウン狙いからガードを取るが、すぐに立ち上がる。右を振るったティムスは、ここでベガの前蹴りが急所に当たったとアピールするも、試合はすぐに再開される。

気持ちで完全に圧されるティムスだが、それでもシングルレッグ、左右のストレートと反撃を試みる。そんなティムスの攻撃を、余裕を持って見切るベガはややペースを落として3Rを戦う。残り2分を切り、左ミドル&左ローを見せたベガ。と、ダブルレッグでテイクダウンを奪ったベガは、残り30秒をしっかりとトップキープし試合終了を迎えた。

ジャッジの裁定は29-28が2人、30-27が1人でベガが準決勝へ進出した。「彼のパンチはヒットでなく、タッチだよ。僕はレスラー、簡単にテイクダウンができる」と、試合展開同様に軽快な言葉で初戦を締めた。

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