この星の格闘技を追いかける

【Grachan67】2024年は大阪大会からスタート! 手塚×TSUNEの再戦&松場×御代川のダブルタイトル戦決定

2023.12.22

【写真】運命の再戦(C)GRACHAN

2024年2月4日(日)、大阪府豊中市の176BOXで開催されるGrachan67で、バンタム級王者の手塚基伸がTSUNEの挑戦を受けることが発表された。両者は今年10月にノンタイトル戦で激突し、TSUNEが判定勝利を収めている。
Text by Shojiro Kameike

2023年最終興行となった12月17日(日)のGrachan66が終わったのも束の間、早くも2024年第1弾興行の対戦カードが発表された。手塚×TSUNEのバンタム級タイトルマッチに加え、松場貴志が御代川敏志を相手にフライ級王座防衛戦を行う。また、Grachan66でライト級暫定王者となった林RICE陽太の出場も予定されている。


手塚とTSUNEは前回の対戦前に掲載されたインタビューで、もともと「師弟」の関係であったことが明らかとなっている。TSUNEが岡山県倉敷市で社会人野球から離れたあと、藤田大和の家族が経営していた格闘技ジムに入会。そこでMMAクラスの指導を担当していたのが手塚であった。

年齢はTSUNEのほうが2歳上だが、手塚は当時すでにパンクラスで活躍しているプロファイターだった。その後、手塚はベルトコレクターとして様々な団体の王座に就き、一方のTSUNEは上京してプロMMAデビューを果たしている。

(C)GRACHAN

そんな両者が運命に引き寄せられるように対戦したのが、今年10月のグラチャン15周年記念興行だった。サブミッションの手塚と、グラウンドコントロールのTSUNE——両者のやるべきことは決まっている。結果、TSUNEがテイクダウンからゲームを支配。手塚もバックに回るもののTSUNEにトップを奪われる展開が続き、判定負けを喫した。

試合後すぐにTSUNEは、ベルトを賭けた再戦をアピールしている。手塚は何とも微妙な表情を浮かべながらケージを後にしたが、初戦から4カ月後の大阪大会で再戦が実現することとなった。両者のファイトスタイルから考えると、互いにやるべきことは変わらないだろう。やはり大きなポイントとなるのは、前戦と違い今回はタイトルマッチ=3Rとなる点か。

(C)GRACHAN

初戦は序盤こそTSUNEがハーフガードから潜ってくる手塚の動きを潰していたが、終盤はクルスフィックスの応酬から手塚がバックを奪う場面も見られた。もちろんTSUNEも2R戦であるからこそ初回からフルスロットルで攻め込んだと思われるが、やはりボトムから粘りポジションとサブミッションを狙い続ける手塚の後半は怖い。反対にタイトルとリベンジを賭けた再戦だけに、手塚が伊藤空也と同様、一気に極めに来ることも考えられる。このあたりは両者の1Rの動きから注目だ。

(C)SHOJIRO KAMEIKE / GRACHAN

フライ級タイトルマッチは、昨年8月に児玉勇也との挑戦者決定戦(フライ級トーナメント決勝)をKOで制した御代川が、2019年12月以来のGRACHAN参戦となる松場に挑む。右カーフからの右ストレートで児玉を仕留めている御代川を、DEEPでもレスリングMMAの強さを発揮している松場が組み潰すかどうか。

さらに今大会では、今年プロデビュー後グラジエイターで2連勝中の南友之輔がグラチャン初参戦。同じくこの試合がプロ3戦目となる徳弘拓馬と対戦する。伝統派空手の日本代表からMMAに転向した南は、デビュー戦を右クロス一発で勝利。続く12月の健汰エスペランサ戦はKOを逃し悔しそうな表情を浮かべたが、その悔しさをグラチャンのケージで吹き飛ばすことができるか。

■Grachan67 決定対戦カード

<バンタム級選手権試合/5分3R>
手塚基伸(日本)
TSUNE(日本)

<フライ級選手権試合/5分3R>
松場貴志(日本)
御代川敏志(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
徳弘拓馬(日本)
南友之輔(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
今村豊(日本)
堀之内蒼斗(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
有田一貴(日本)
秋田良隆(日本)

<フェザー級/5分2R+Ex1R>
八木匠(日本)
櫻庭泰裕(日本)

<出場予定選手>
林RICE陽太(日本)

PR
PR

Movie