【DEEP Osaka Impact2023#03】前薗がテイクダウンを奪い続けるも桑本のディフェンスに阻まれ判定勝ち
【写真】前薗の一方的な展開のようで、攻め切ることもできなかった(C)SHOJIRO KAMEIKE
<フェザー級/5分2R>
前薗渓(日本)
Def.3-0:20-18.20-18.20-18.
桑本征希(日本)
互いにサウスポースタンスから右インローを放つ。前薗が左カーフキックから飛び込んで右フックを振るった。左ストレートから右フックに繋げる前薗だが、桑本にバックステップでかわされてしまう。桑本のワンツーが前薗の顔をかすめた。ここで前薗が組みに行くも、ケージ際で桑本がボディロックでバックを狙う。しかし前薗が首を抱えて潰し、マウントから桑本にパウンドを落としていく。
桑本は下から二重絡みで前薗のバランスを崩しにかかった。すると前薗は桑本の両足を畳み、頭をケージに押し付けながら再びマウントへ。半身になった桑本はパウンドの連打を浴びながら体を起こし、背中をケージに着ける。ポジションを整えようとした前薗に、桑本が下から右ヒジを浴びせた。前薗は立ち上がった状態からパンチを落として初回を終えた。
最終回、桑本が距離を詰めて右ジャブを伸ばす。左ストレートから右フックを振るい、前薗にケージを背負わせた。前薗が前に出て来るとサークリングする桑本。前薗はシングルレッグで入るも足を抜かれてしまう。ケージ中央に戻り、前薗が二度目のシングルレッグで桑本に尻もちを着かせた。足を畳んでマウントに移行していく前薗だが、桑本のディフェンスも強い。
前薗がボディロックで背中を着かせた。亀になり立ち上がった桑本のバックに回る前薗。右足を差し入れてきた桑本を潰してトップを奪う前薗だが、ダメージを与えるパウンドを放つことができない。終了間際にマウントへ移行し、右ヒジを落としに行くも、桑本が下から抱える。ならばとサイドに回った前薗だが桑本に右手を抑えられ、最後はマウントからパンチを落としていった。
判定は文句なくフルマークで前薗の判定勝ち。試合前のインタビューで「まだ自分は本当のMMAを知らない」と語っていた前薗は、ストライカーである桑本のグラウンド防御に対して何を感じたか。互いの持ち味と課題が見えた一戦だった。