【WEC50】残り10秒、ペティスがローラーから一本勝ち
■第9試合 ライト級/5分3R
アンソニー・ペティス(米国)
Def.3R4分50秒/三角絞め
シェーン・ローラー(米国)
【写真】ライト級タイトルコンテンダー争いに大きな一勝をもたらしたペティスの三角絞め。この日、勝利を挙げたパラジェンスキー、ジョクアーニを秒殺したユトゥスコら、WECライト級1.5列目の戦いが面白くなってきた (C) ZUFFA
パンチを振りながら組みついたペティス。距離ができると、今度はローラーがシングルレッグで組みついていくと、ペティスは、左のオーバーフック、右手で相手の手首を掴み、ローラーの動きを止める。すると、低い姿勢で仕掛けるしかなくなったローラーから距離をとったペティスはハイキックを見せる。
再び組みついたローラーだが、上を取ったのはペティス。スクランブルの態勢となり、両者ともスタンドへ戻る。ジャンピングハイから、ペティスがパンチを打ち込み、組み合いを終えると、ローラーの左右のフックがペティスにヒットした。
2R、ローラーは左を振るいつつ組みつき、シングルに切り替えるもテイクダウンを奪うことはできない。ペティスもローこそヒットさせるが、パンチのクリーンヒットはない。と、闇雲に突っ込んできたローラーに対し、ペティスが身を翻すと、そのままローラーは前方にバランスを崩し、試合はグラウンドへ。クローズドガードのローラーに対し、ペティスは脇腹に左のパンチを打ちつける。
首を抱えるローラーが、下からエルボーを見せると、上体が自由になったペティスはパウンドへ。さらに鋭いエルボーを落としたペティスは、ローラーのハイガードから三角、そしてオモプラッタの仕掛けを遮断し、スタンドへ戻る。
いきなりレッドゾーンに入ったかのようなローラーの連打がヒットし、テイクダウンからマウントへ。しかし、ペティスがケージを蹴って態勢を入れ替えると、いきなりオーバーヒートしたかのように動きが鈍くなる。ペティスの後ろ回し蹴りにローラーがテイクダウンを合わせたところで、2Rが終了した。
3R、ローラーは右をヒットさせて組みつくと、豪快にリフトアップからテイクダウン。スクランブルから立ち上がろうとしたペティスは、続いて三角絞めへ。さらに蹴りあげから、タイトな三角、腕十字を見せる。
トップからギロチンを見せたローラーは明らかに疲れており、ボディへの蹴りあげで尻もちをついて、ペティスにスタンドへ戻る隙を与えてしまう。スタンドに戻ると、腰に手をやる仕種を見せたローラーは、ペティスにテイクダウンを許し、ケージに追い込まれる。立ち上がったローラーの背後から、ハイキックを見せたペティス。彼もまたスタミナをロスしているが、鋭いローから再びダブルレッグでテイクダウンへ。
ローラーが最後の力を振りしぼり、ギロチンで絞めあげるが、これは決まらず。立ち上がったローラーは体重をかけてパウンドを落とすも、これが空振りに終わると、ペティスが三角絞めの態勢をセットアップ。ガッチリと極まったトライアングルに、試合終了10秒前でローラーはタップを強いられた。